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「覆水盆に返らず」ということわざがあるが、漏れ出た大量の汚染水を“復水器”に返そうとしている。その容器が満タンになっているため、復水タンクへ移し替え、さらにこれも一杯になるためサージタンクへの移し替えという玉突きになっている。「覆水盆に返す」というのは、ことわざ通り至難の業なのだろう。

野菜や原乳、水道水の汚染が問題視されているが、海の汚染の方がもっと深刻かもしれない。この間大量の注水活動がされていたわけだから、海へ流れ出すのは当然の結果である。魚介類への影響が心配される。

いわき市には仕事の関係で何度も行ったことがある。いわきでの楽しみの一つは、小名浜に揚がる魚で、特にメヒカリという小魚がお気に入りであった。

200m以上の深い海の底に居る魚で、空揚げや干物が焼酎によく合う魚である。いわき以外では見かけたことはなく、特産品なのだろう。汚染水の流出が止まらないと、このメヒカリもしばらく食べる事が出来ないかもしれない。

いわき名物には、ウニの貝殻焼きもある。ウニを貝殻に詰めて焼いたものだが、一個2千円もする高級品である。ウニは海岸近くでとれるのだろうから、これもしばらく我慢しなければならないだろう。

いわき沖は、南からの黒潮と、北からの親潮がぶつかるところで、魚種に恵まれた豊かな漁場となっている。専門家のコメントでは、黒潮の影響で南の方へは汚染が広がりにくいとしている。

しかし秋刀魚は、やせ衰えながら和歌山沖まで南下しているし、外房のヒラマサはこの秋刀魚を追いかけているのである。食物連鎖によって、汚染がどこまで広がるのだろうか気になるところだ。

断わっておくが、食べるのをためらっているのではない。風評被害によって、市場に魚が出回らなくなること=食べる事が出来なくなることを心配しているだけだ。

「覆水盆に返す」作戦が成功して、魚介類の被害を最小限にとどまることを祈るばかりだ。メヒカリの唐揚げを食べたくなった。
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