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昨日で5月は終えたが、このブログへの5月のアクセス数は704件になった。昨年までは月間400件に届かず、今年の3月に初めて400件を超え、4月も450件にまで増えたが、5月は休日が多く少し減るのではないかと見ていた。

それが休日でも30件を超えるアクセスがあるなどして、一気に700件を超える大幅増になったのである。検索サイトを通じてのアクセスが倍以上増えたためである。検索フレーズを見ると「ジェロニモ EKIA」というビンラディン殺害の暗号名で100件近くのアクセスがあったが、それ以外にも様々な用語でアクセスがあり、検索サイトから400件ものアクセスとなった。

日々感じている色々な話題を取り上げていることが、検索に引っかかることことが多くなったのであろう。そこで、今日は食べ物についてのお話を。

左目の視力が落ちて車の運転ができなくなってから、釣りには行けなくなっている。よく出かけていた時に好きな釣りものは、イサキ、イナダ、イカとなぜか「イ」の付くものばかりであった。

特にイカ釣りは年中釣れることもあり、よく出かけた。年中釣れるのは夏から秋にかけてはスルメイカ、冬から春はヤリイカがメインの釣りものと変わるからである。

釣り場は同じ洲崎沖だが、季節により回遊してくるイカの種類が違ってくるのである。冬場に差し掛かった時には、ヤリイカに交じってスルメイカが釣れることがある。ヤリイカには肝がなく塩辛にはできないのだが、スルメが同時に釣れると、スルメの肝とヤリの身を使った塩辛ができるのである。

釣れる季節が違うので、魚屋の店頭に同時に並ぶことはなく、釣り人だけが味わえる贅沢な塩辛になるのである。

スルメイカは真夏に釣ったイカをその場でさばいて海水で洗い、船上干しにしたものが、ミネラルたっぷりのこれも釣り人だけが味わえる贅沢な逸品である。市販の一夜干しはわざわざ船の上で干さないだろうから、これも釣った人だけの特権である。

もう一つスルメイカで美味しいのが、この時期に釣れる“ムギイカ”である。スルメイカの成長は早く夏場には30センチを超えるものが、今の時期は胴長15センチほどの可愛らしい奴が釣れる。麦が色づくこの時期に取れるからか、煮付けにした時の形が麦の穂のように見えるのかムギイカと釣りの世界では呼ばれている。

スーパーで並んでいるスルメイカはほとんどが冷凍ものであるが、たまたまこいつを昨日スーパーで見かけたので、4杯入りのパックを二つ買ってきて早速煮付けにしてみた。私の煮付けの作り方は横着で、市販されている「ブリ大根のツユ」の中に日本酒を入れて煮込むだけだ。落としぶたはアルミホイルをチョコチョコと細工して作る。

小さくても肝がたっぷり入っており、丸ごと煮付けた奴にかぶりつくと肝の味が染みわたって絶品になった。あっという間に4杯が加那のロックとともに胃袋に収まってしまった。

材料費はムギイカが2パックで400円、ツユが200円だからしめて600円である。これで今晩もう1回食べられるのだから、300円出来た勘定になる。一つ料理のレパートリーが増えて満足している。
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