タイあれこれー食事編

タイで気がかりだったのは、食事だった。日本にもタイ料理の店がたくさんあるが、辛いのが苦手なので一度も利用したことがなく、おっかなびっくりだった。思い切って口にするとそれほど辛いものではなく、これなら大丈夫と警戒心を解いたのだが、思わぬところで伏兵に襲われた。

ホテルのバーでテキーラを注文すると、おつまみにミックスナッツが出てきた。照明を落とした暗がりの中でミックスナッツをつまんでいたが、その中に少し柔らかな感触のものもあったが構わず口に入れて飛びあがってしまった。

唐辛子だった。口の中が猛烈に暑くなり、氷水を口に含んで冷ますしかなく、落ち着くまでにミネラルウオーターを1本開けてしまうほどの強烈な辛さだった。明るい所なら口にすることはなかったと思うのだが、手探りで食べるというマナー違反の罰があたったのだろう。

まさかミックスナッツに危険が潜んでいるとは思わなかった。手探りで食べる時に、手に違和感を感じたら、明るい所にかざして確認をするという基本動作が必要なようだ。

食べ物は美味しいものも多く、特にエビを使ったものが旨いと感じた。半身に開かれたエビの味噌が、煮込まれてスープに溶け出し、濃厚な味わいになりよかったと思う。今度、スーパーでブラックタイガーのセールを見かけたら挑戦してみたいと思う。

料理はよかったのだが、酒は全く駄目で、ビールかワインでタイ料理を味わうしかなかった。通訳の話によると、地方には美味しい酒がいくつもあるのだが、小さな規模のため保存が効かないため流通しないということだった。タイ料理には焼酎系統の蒸留酒が合いそうだが、メニューには見かけず、スーパーの店頭にも並んでいなかった。

沖縄の泡盛はタイ米を原料としているのに…