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昨日から国会の代表質問が始まった。代表質問はあまり観ることはないのだが、昨日テレビをつけたら維新の代表質問が行われていた。その中で「IR法案の審議促進」という言葉が出てきた。

IRというと、企業の株主への情報開示の事だと思っていたので、今更法制化するというのはどういうことか訝しく思っていたが、そのうちカジノ設置の話も飛び出したのでわけがわからなくなってしまった。

調べてみると、IRとはInvestar Relationsだけでなく、Integrated Resort(統合型リゾート)というのもあり、昨日国会で取り上げられていたのは後者の方である。

昨日の日経の首都圏版に、「カジノ誘致へ人工浮嶋案」という見出しの記事があったことを想い出した。幕張新都心の1~2キロ沖合にメガフロートを設置し、カジノだけでなく、劇場やホテル、ショッピングセンターなどを設けるというもので、総事業費は6~7千億円で、整備主体は火事の運営企業などからなる企業連合で、3万人の雇用を生み出すという記事である。

カジノを合法化したい連中が、カジノ単独だと批判を浴びるので、統合型リゾートというお化粧をして、観光の目玉になるという大義名分を打ち出したものだと思う。

積極的なのは、施設を立てる建設業界や、機器販売・運営を担うパチンコ業界の連中なのだろう(それと“超党派”の国会議員も入るか)。私は、競馬は40年来の趣味だし、パチンコも暇な時には行く(地方出張した時に時間があると、スーパーとパチンコ屋は覗くことにしている)ので、賭けごとは嫌いではないのだが、観光の目玉としてのカジノには反対だ。

観光とは風物を観ることと、人とのふれあい(「おもてなし」を楽しむ)、食を楽しむことにあり、カジノは余計なものであると思うからだ。

7千億もかけて人工浮嶋を作ってもペィするというのは、よほど旨味のある事業なのだろう。いかがわしい事業計画だと言わざるを得ない。観光産業は今や数少ない輸出産業であるのだが、カジノに頼らない“地力勝負”で育成を図ってほしいものだ。

みんなの党の渡辺代表は、政府との政策協議で自民党を介さず、首相と1対1で競技をするという方針を打ち出した。党名を「私の党」に改称するつもりなのだろうか。これで、1993回目の投稿になる。



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