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今朝6時の気温は8度あり、昨日の暖かさを引きずっている。しかし、これが最高気温になりそうで、午後には雪が降るとのこと、立春だというのに。

都知事選挙は、今一つ盛り上がりに欠け、脱原発組は苦戦を伝えられている。千葉県民のため投票権がないので、見守るしかないのだが、新聞報道通りの結果になるとしたら、少しむなしい気がする。

選挙といえば、民主主義の1丁目1番地のようなもので、選挙結果によって政権の正統性が担保されるのだが、このところ疑問符が付くような選挙の話題が続いている。タイの選挙と、橋下市長が辞任して行われる大阪市長選挙だ。

タイでは今世紀に入ってから、「赤シャツ」と「黄シャツ」の対決がずっと続いており、今回は黄色の抵抗にあって、投票はもちろん、開票もままならない状況が続いている。選挙をすると負けそうな黄色が激しく抵抗しているためで、選挙によって民意を推し量るという手法がとん挫すれば、民主主義の危機のようにも思えるのだが、実情はそう単純なものではないようだ。

都市:農村、富裕層(中間層):貧困層という構図になっているようで、判官びいきの目で見れば赤シャツに軍配が上がりそうなのだが、バラマキによって貧困層の支持を取り付け、貧困層の数の力にものを言わせているとなると、軍配をどちらにあげてよいかわからなくなる。

大阪市長選挙の場合は、議会の反対多数のため、議会を解散することができないので、自らの信任を再度得て議会との対決をするというのが、橋下市長の作戦とのことである。しかし、反対派は候補を擁立しない作戦をとるようで、無投票再選となると、民意は示されないことになり、民意の圧力というわけにはいかなくなるだろう。

多数決というのが民主主義の原則なのだが、一昨年の衆議院選挙で、自民党は得票数は増えなかったのに、議席数では圧勝した。投票率の差によるマジックなのだが、スッキリしない話だった。

多数決による意思決定に少し“味付け”をしているのが、ローマ法王を選ぶ時に2/3に達するまで投票を繰り返す「コンクラーベ」と、国連の安保理事会の「拒否権」だと思う。いずれも、過半数の賛同を得ただけではだめなのだが、意味合いはかなり違うように思う。

コンクラーベの2/3というのは、2:1の関係である。2倍の支持があることは、「誰が見ても」という支持になるのだろう。拒否権は大国のエゴでしかないので、安保理もコンクラーベ方式に変更した方がよいように思っている。

選挙にコンクラーベ方式を導入するのは手間がかかりすぎて無理だが、マンションの自治会などのコミュニティの意思決定にはコンクラーベ方式がふさわしいような気がする。

今朝の日経の小さな記事が目を引いた。中国政府の発表する統計データは怪しいものが多く、失業率のデータなどは、11年秋から4.1%という“不動の数字”であった。それが、昨年末に4.04%と少し揺れたのと、都市部の失業者数のデータが昨年から発表されなくなったとのことである。

選挙のない国ではこのようなことが平気で起こるようであり、気に入らなくても選挙がある国の方が少しはましということか。

1997回目に到達した。
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