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ニューヨークの株価が史上最高値を更新したというニュースが流れている。日本の市場もジリジリ値上がりが続いているが、最高値に比べて1/3にも届かず(それだけバブルが異常だったということだが)、アベノミクスで浮かれているようだが、世界的な株高に引きずられているだけではないだろうか。

私は、アベノミクスというものにいかがわしさを感じており、さかんに「アベノミクス」という言葉を乱発する、メディアの提灯持ち的対応に疑問を感じている。最大の要因は、彼らの主張に「人口減少はデフレの要因ではない」とする点にある。日本の失われた20年の原因は人口構造の変化とともに、成長社会から成熟社会へと変容したにもかかわらず、成熟社会に即した施策を展開できずに来た政治の無策にあると思っている。

それなのに、「人口が減ってデフレになった国は世界中どこにもない」という、日本が人口減少の“先進国”であることを忘れ、“後進国”に事例を求めるような態度は、失われた30年に向かってまっしぐらに突き進んでいるように思えてならず、危惧を感じているのである。

おかしな現象は、内閣支持率が高止まりしていることである。今世紀に入ってからの歴代内閣の支持率は発足当時は60%前後の高い支持率を獲得しているが、その後は“支持率の減価償却”が始まり、1年後には20%台の危険水域に到着し、内閣の崩壊を引き起こすというのが常態であったように思う。その内閣の支持率は、むしろ上昇傾向にある。

アベノミクスという言葉が乱発され、それの成果のように円安・株高が生じているから支持率が上がっているのだろう。支持率というのは、“政権に対する国民の満足度”と見ることができるから、ひときわ関心を持っている。

CSの仕事を始めたころは、「満足とは期待に対する充足の程度」だという認識を持っていたのだが、CS調査を繰り返すうちに、満足度の高さは期待の大きさにリンクすることが分かってきた。充足の程度ではなく、期待値の高さがそのまま満足度の高さになるのである。安倍内閣の支持率も、アベノミクスという言葉をメディアが乱発することにより、失われた20年の逼塞感にさいなまれていた人たちの希望の火となり、期待の大きさ=支持率の向上ということになっているようだ。

アベノミクスという言葉を私は嫌いで、絶対に使わないつもりでいたが、昨夜のプライムニュースで、同志社大学の浜矩子教授が、「アホノミクス」という言葉を用いていた。物価を2%あげる事が経済成長だというまやかしを唱える政策というのは、まさにアホノミクスではないだろうか。

昨日のプライムニュースではもう一つ刮目するべき言葉が登場した。榊原英資氏が、3本目の矢について、成長戦略ではなく、「成熟戦略」を考えるべきとの趣旨の発言をしていたことだ。国民の平均年齢が45歳と不惑を大きく超えた現在、いつまでも若いころのようにがつがつ食べるのでは成人病になるだけで、この歳にまでなってしまうと“大人としての振る舞い”が必要なのだと思う。

アメリカや中国はまだ平均年齢30代半ばであるが、ヨーロッパでは多くの国が40代に突入した。これが、ヨーロッパの経済危機の根本原因だと思っている。頓珍漢な経済政策にアホノミクスという言葉を借用したいと思う。

シャープがサムスンと資本提携を結ぶというニュースが流れている。ライバルの庇護のもとに逃げ込むという出来事に、石田光成が福島正則や加藤清正に追いかけられて、徳川家康の屋敷に逃げ込んだ故事を想い出してしまった。光成はその後家康に敗れてしまったのだが、シャープは光成のようになってしまうのだろうか…
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