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Jリーグは4節を終え、ようやく落ち着いてきた感じで、上位を争うとされたチームが順当な勝利となった。前々節は番狂わせが続出で、勝敗を予想するTOTOは、全部的中する1等だけでなく、一つ外れの2等も的中者がなく、2等の賞金もキャリーオーバーが発生するほどの荒れようだった。

 

プロ野球は、ある球団を除いては、上位チームがスタートダッシュを決めている。楽天の6連勝のことをいっているのではない。楽天は、開幕4連敗をしたが、先発投手は安定した投球をしており、リリーフで躓いての4連敗であり、リリーフがしっかりしてくればかなりの成績を治めるだけのチーム力はある。

 

6連勝はできすぎにしても、プレーオフ進出の可能性はそう小さくはないと思う。一方、巨大戦力を誇るチームは、開幕から5連敗である。3塁コーチの右腕が回りっぱなしだった緒戦の敗戦が、尾を引いているのではないだろうか。

 

もう1週間ほどすれば、地力はあるのだからJリーグのような落ち着いた展開になってくると思うのだが、この守備の脆さや機動力のなさ(盗塁を期待できる選手がいない)などからすると、リーグ1位でのプレーオフは相当厳しそうな感じがする。

 

破壊力は大きいが動きの鈍い大砲を何門も並べるよりも、機動力のある選手を並べた方が魅力的である。特に、パリーグは広いスタジアムが多く、必然的に外野手に強肩・俊足が求められ、日本ハムの外野手はその典型である。

 

セリーグは神宮、広島、東京ドームと本塁打の出やすい球場が多く、詰まったあたりでもホームランになる大砲型の選手が求められる。巨人がペタジーニやラミレスを獲得したのはこのためであろう。野球の魅力を何に求めるかで違ってくるのだが、テレビで観るかライブで観るかの違いではあるまいか。

 

強肩・俊足の値打ちは、大きく俯瞰できるスタジアム観戦の魅力にはなるが、テレビではその速さが十分伝わらない。テレビ視聴率が期待される巨人としては、どうしても大砲主体のチームにならざるを得ないのだろう。

 

大砲ばかり並べて、動きを取れないチームを見ているだけで面白い。アンチ巨人として、これだけで酒が美味くなる。

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