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韓国人の登山客3人が中央アルプスで亡くなった。大雨の中の登山で、低体温症を発症したことが原因と見られる。韓国では登山ブームで、国民の4割が毎月登山を楽しんでいるらしい。しかし、韓国ではせいぜい2000メートルクラスの山しかなく、3000m級の魅力に魅かれて、韓国からの登山ツアーが増えている中での事故だ。

高校時代、毎年夏休みには北アルプス縦走に挑戦していた。しかし、完走できたのは一度きりで、それ以外の年は途中で断念するしかなかった。一度は上高地から1日進んだだけ、もう一度は上高地のテントから出発することもできなかった。高校の夏休みが始まってすぐに出かけるので、梅雨明けが遅れると身動きが取れなくなるのだ。

3年目にはゲン担ぎで富山県側からチャレンジし、神様の御加護もあり、1週間後にようやく上高地に辿りつくことができた。顧問の教師が居たが名前だけで、同行したとしても途中からの参加しかせず、動かないと決めたのは必ず同行したOB(といっても現役の大学生だったが)の判断である。

上高地から動けなかった年は、テントの回りに溝を掘っていたのだが、溢れた水がテントの中を河のように流れ、1日だけ何とか進んだ年も稲光が眼の下を通り過ぎるような悪天候に遭遇してしまった。非常時にはテント代わりになるような大きなポンチョをまとっての登山だったが、それでも身体がびしょ濡れになり寒かったことは今でも記憶に残っている。

登山では引き返す勇気も大事なのだが、韓国からわざわざやってきたので強行したのだろう。大雨に打たれて低体温症を発症して身動きが取れなくなり、さらに症状が悪化して亡くなったのだが、低体温症を侮ってはいけないと思う。

先日テレビの解説委員にインタビューしたのだが、川でおぼれて亡くなる人のほとんどは低体温症をを発症しているということを聞かされた。ニュースでは「深みにはまって」としか報じられないのだが、正確には「深みにはまって低体温症を発症し」と表現しなければならないとのことであった。

川は流れがあり、深みになると水温が一気に下がるため、想像以上に水温が低くなるようである。そのため低体温症になりやすく、動きが鈍くなって溺れてしまうということらしい。

昨日帰りの車中で読んでいた夕刊フジにも、集中豪雨の危険性の一つとして雨に打たれすぎると低体温症になることもあるという記事が掲載されていた。自然災害から身を守るためには“リテラシー”が必要であり、低体温症についての知識もその一つなのだろう。

低体温症といえば、今年の箱根駅伝の事を想い出した。今年の箱根では、山登りの5区で2人の棄権者が出たが、いずれも低体温症とのことである。今年の往路は猛烈な向かい風が吹き、山登りでスピードが鈍っている中で強風を受け続けたために、低体温症になってしまったのだ。

風だけでも低体温症になるのに、雨が加わるとダブルパンチだ。韓国の登山客の悲劇も、風が加わったのかもしれない。

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