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今朝の日経のスポーツ面のトップ記事は、バスケットのbjリーグの収益に関するもので、「bj過半が黒字化」という見出しになっている。昨シーズンの参加19チームのうち、4チームが黒字に転じ半数を超える10チームが黒字に到達したものである。

bjリーグは地域密着型スポーツの典型で、今シーズンから東京が加わったものの、昨シーズンまでは地方都市ばかりで、スポーツ新聞やテレビのスポーツニュースでは扱いが小さく、試合結果をたんたんと伝えるだけにすぎないもので、今もその状況は変わらない。

メディアの扱いは小さく、メディアによる宣伝効果がほとんどないのにもかかわらず、半数が黒字であるというのはこれまでの常識では考えられなかった事ではないだろうか。その要因は、規模の小ささにあると思う。

bjリーグでは年間26試合を各チームが主催して行われている。昨シーズンは19チームが参加していたから、年間では501試合が行われていたことになる。これに対して、観客数は75万人とのことであるから、1試合当たりの入場者数はちょうど1500人になる。サッカーや野球のスタジアムで1500人というとパラパラのさびしい入場者にすぎないが、体育館にこれだけ集まるとそこそこの熱気が生まれるものだと思う。

プロ野球だと70人、サッカーでも30人の選手を抱えているのに対して、バスケットボールでは10人ちょっとの選手で賄えるというコンパクトさがあり、1500人の入場者でも十分ペィするということになるのだと思う。

3万人を集めなければならないプロ野球なら、商圏人口1000万人は必要だろうが、1500人の観客動員なら商圏人口50万人でも十分成り立つことになる。地方都市にはピッタリのプロスポーツであるのではないだろうか。

bjリーグの優等生は、連続して優勝している琉球ゴールデンキングスだろう。平均入場者数が3千人とリーグ平均の2倍の集客をし、チケット収入とスポンサー収入が各々1億5千万円、さらにグッズや放映権料で5千万円を稼ぎ出し利益をあげている。サッカーだと2~30億円の収入がなければ成り立たないのに比べると、その1/10でも成り立つコンパクトさだ。グッズと放映権料を併せて5千万円ということからすると、テレビの放映権は1試合数10万円なのだろう。プロ野球の1試合1億円から比べると可愛いものだ。

プロ野球やサッカーは商圏人口何百万という大きな規模を対象にした興行であり、マスメディアの協力なしでは成り立たないが、小さな商圏を対象にするのだからbjリーグは地方局やCATVなどのミニコミの協力で十分なのだろう(地方局をミニコミと呼ぶのかどうかはわからないが)。

少子・高齢化、人口減少時代において、これまでのマス戦略的なものから離れた対応が必要だと思うが、bjリーグの黒字化はそのヒントを与えてくれているのではないだろうか。

私は、近くにチームがなかったこともあり、一度もbjリーグの試合を観たことがない。試合そのものよりも、会場の雰囲気、観衆の反応を見に行かなければならないと思うのだが、沖縄はあまりにも遠くて…
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