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人の意見には本音と建前がある。人の意見を集めて分析するという市場調査を生業としてきた私にとって、本音と建前の違いについては十分意識していた。調査で必要なことは本音を集めることで、建前をいくら数を集めても価値はない。

ニーズを探る場面で、ダイレクトに“欲しいもの”を尋ねても、出てくる答えは建前でしかない。「あったらよい」というレベルのものしか出てこないため、アンケートではこのような設問は行わないように心がけている。本音を引き出すためには、行動をとるようにしていた。行動という“事実”の裏側に、本音が垣間見えるからだ。

最近は、アンケートよりもインタビューをする機会が多くなってきている。言葉のやり取りをすることによって、アンケートよりも本音を引き出しやすいのだが、さらに“奥の手”を一つ用意している。インタビューが終わった合図としてノートを閉じるのだが、その直後にポツンと問いかけをすることにしている。

立ち上がって廊下を一緒に歩いている時に、雑談風に問いかけることもある。緊張が途切れたとたんに、本音がポロリと漏れてくることがあるからだ。今朝の日経のコラムでは、新聞記者の常套手段として、インタビューが終わった後の雑談で本音を引き出すということがよくあるということが述べられていた。

猪瀬都知事のニューヨークタイムスとのインタビューについてである。猪瀬知事も本業は作家であり、数多くインタビューをしてきて、このようなテクニックを用いてきたはずなのだが、見事に落とし穴にはまってしまったようだ。結局謝罪ということになったのだが、東京への招致については、ハンディを一つ負ってしまったように思う。

物事には、表と裏がある。表は建前で、本音は裏に隠されているのだが、表は化粧した美しい顔、裏は化粧を落とした“スッピン”である。本音ばかり追いかけていると、裏側しか見ない習性になっているようで、少し暗くなってしまうのだが…


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