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アジアチャンピオンリーグにJリーグから4チームが参戦したが、予選リーグを突破して決勝トーナメントに進出したのは天皇杯で出場権を獲得した柏のみで、去年のJリーグ上位3チームは全滅になってしまった。特に、チャンピオンの広島は1勝もできずに敗退してしまい、残念な結果だ。

去年まではテレビ朝日が放映権を持ち、BSでライブ中継が見られたのだが、今年は放映権が日テレに映り、CS放送での中継がメインになってしまったため、戦いぶりを1試合も観る事が出来なかった(BS日テレでは深夜に録画放送されていたが、「よい子は寝る時間」だった)。

JリーグはこのところACLでは決勝トーナメントに進むのがやっとで、浦和やガンバが連覇したころの勢いがとまっており、クラブチームのレベルではかなり劣勢になっている。Jリーグ発足20周年を迎えて、日本サッカーの今後に少しかげりがみえてきたように思う。この数年にJリーグからヨーロッパに籍を移す選手が急増し、現在ヨーロッパのチームに所属する日本人選手は20人以上いると思うが、ACLでの成績不振と、日本選手のヨーロッパ流出と関連があるのかもしれない。

そのヨーロッパでもチャンピオンリーグが佳境を迎えているが、決勝はバイエルンとドルトムントのドイツ勢が決勝で対戦することになった。準決勝は、バルサとレアルのスペインの人気チームとの対戦になったが、いずれも最初の試合で大差勝ちし、スペイン勢の戦闘意欲が喪失したためか2試合目も余裕の決勝進出になってしまった。

メディアの人気はスター選手が勢ぞろいしているプレミアリーグとリーガエスパニヨールが双璧なのだが、観客動員数はブンデスリーグ最も多い。人口の多さや、経済力の差が反映されているのだろう。

日本選手がヨーロッパリーグで最も多く所属しているのはドイツのリーグで、半分以上はいるのではないだろうか。決勝で顔を合わせるバイエルンとドルトムントにも去年までは宇佐美と香川が所属していたし、その他のチームにも数多く所属し、毎週のように「日本人選手の対決」がニュースになっているほどだ。

ドイツと言うと体力任せでゴリゴリ押してくるイメージがあり、小柄な日本人には最も向いていないリーグだと思っていたのだが、日本人選手が大量採用されるというのはドイツのサッカースタイルが変わってきたのかもしれない。その結果がチャンピオンリーグの決勝対決ということになったとすると、日本サッカーには明るい兆しとも思えるのだが。
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