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このところ少し肌寒い日が続いており、上着を羽織ってちょうどよいくらいの気候になっている。「日本の七十二候を楽しむ」を見ると、八十八夜を迎えた今は穀雨の末候ということになっている。この説明の中に、「八十八夜の忘れ霜」という言葉が登場している。

解説では、「八十八夜は農の吉日で、農作業の目安とされ、種籾を蒔いたり、茶摘みをする時期だが、五月の初めにはふいに冷え込むことがあり、霜が降りることもあるので、油断することがないように」という戒めの言葉として紹介されている。この数日の気象の状況がぴったり当てはまる言葉であり、旧暦には「先人の知恵」が詰まっているということを改めて感じさせられた。

ところで、この解説の中に一つ気になることがある。茶摘みは八十八夜の風物詩として、女性が茶摘みをする風景がニュース映像で流れるのだが、種籾を蒔くというのはとんと見かけたことはない。

今の時期に籾を蒔くと、六月ごろには苗に育ち、ちょうど梅雨に差し掛かった時に田植えのシーズンになる。子どもの頃は、田植えというのは梅雨時の風物詩としてあったように思う。しかし、いつのころからか郊外を車で走ると、この時期にはほとんど田植えは終わっており、田植えの時期は大幅に早まってしまっている。

兼業農家が増えたことにより、仕事を休まなくて済む連休に田植えをするというのが、いつのまにか農家のサイクルになったようである。そのためには、品種の改良や苗の育て方など、工夫が凝らされたのであろう。「後人の知恵」ということか。

先人の知恵というのは、自然に合わせた教えというようにも読めるのだが、ゴールデンウィークの田植えという後人の知恵は人間の都合に合わせたものであり、教えに背いているような気がしてならないのだが。


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