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寒いはずで、この冬一番に匹敵する位の寒気が日本列島を覆っているようで、日本海側では大雪とのことである。しかし、光明は水曜日の予想最高気温が15度になっていることで、後1日の辛抱であるようだ。

昨日はカーリングの日本選手権があり、ラグビーの日本選手権や名古屋の女子マラソン、さらには大相撲の初日など、巣籠りしている身にとっては、“充実した一日”になった。

マラソンは木崎が3位に入ったものの、勝負所で置いていかれ、終盤の粘りでようやく3位にもぐりこんでのもので、トップ争いをしながら最後に力尽きての3位に比べると物足りなさを感じさせた(マラソンは粘りが肝心であるという説もあるが)。

これでアジア大会の代表が当確になったようだが、男女ともマラソンのレベルは落ちているように思う。男子マラソンは瀬古や宋兄弟が活躍した80年代から、バルセロナの90年代初めまで、女子はそのバルセロナからアテネまでの10数年間がピークだったように思う。

日本の国力の推移と、マラソンのレベルが相関しているように見えてくる。日本の基幹産業は、戦前から戦後の高度経済成長時代までは繊維など軽工業が中心であったが、高度経済成長時代には造船や鉄鋼などの「重厚長大」型産業がけん引し、80年代から90年代にかけては半導体や電気製品など「軽薄短小」産業が主役になり、2000年代初頭までのリーディング産業だった。

男子マラソンは「重厚長大」、女子マラソンは「軽薄短小」のように見て取れる。小学生の体力測定で結果は80年ごろがピークで、現在の小学生の体力が親の世代よりも大きく劣るという事が言われているが、そのこともマラソンのレベルが落ちている事につながっているのかもしれない。

面白いデータが日刊現代に掲載されていた。レジャー白書による趣味人口の推移を、バブル期の88年と2000年、2013年の3時点を比較したものである。

  
  
 
          88年   00年   13年
     囲碁   761   455    398万人 
     将棋    1472        1019              847
     麻雀         1472        1128              765
     登山           761          932              857
     野球         2025        1724              765
     サッカー   474           694              571

囲碁、将棋、麻雀、野球はバブルの頃がピークで(もっと以前かもしれないが)、「重厚長大」と同じような傾向に、登山とサッカーは現在の方がバブルの頃よりも多いが、ピークは00年ごろであり「軽薄短小」型の趣味であると言えるのかもしれない。

右肩上がりのマーケティングではピークは将来に登場するのだが、右肩下がりの成熟社会(衰退社会というべきかもしれないが)ではピークは過去にあった事になる。ピークとの距離を測る分析が必要なのかもしれない。
  

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