忍者ブログ
[2029] [2028] [2027] [2026] [2025] [2024] [2023] [2022] [2021] [2020] [2019]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大学を卒業して最初に手掛けた仕事は、当時の「日本列島改造論」により移転した工場の跡地の事業計画が中心であった。群馬県の太田市の製粉工場(鹿島に移転した)や、大森のいすゞの本社工場(今はベルポートという複合ビルになっている)、宝塚のNTNの工場など、4年間に10件ほどのプロジェクトに参加した。

立地の有効活用だから、立地特性の分析が最初に行うことになるのだが、インターネットのない時代であるため、統計データは市町村の役場を回り統計書を収集する事から始めなければならない。20キロ圏や30キロ圏となると10ヶ所くらい回る必要があり、それだけでかなりの時間を要することになる。

パソコンもワープロもない時代で、レポートは全て手書きであった。面倒くさくなってある時、統計資料からコピーしたものを切り張りして上司に見せたことがある。その時の上司の第一声が「これは資料分析ではない。“資料泥棒”だ。」と叱責されてしまった。それ以来、私の中では「切り貼り厳禁」という言葉が深く刻まれ、手書きでせっせと資料を作成することにしていた(不器用なので、ハサミをうまく使えず、まっすぐ貼るのに手こずっていたこともあるのだが)。

パソコンを使うようになって、状況が一変した。コピーペーストという機能を使うと、曲がりを気にすることもなく、便利なものだとよく利用するのだが、この時にいつも“資料泥棒”という上司の言葉を想い出し、これは泥棒にあたるのかどうかを判断しながら、control、Vのキーを押すようにしている。

最近はコピペと呼ぶようである。略語はいつのまにか独り歩きして新しい言葉のような感覚になることがある。コピペという略語を使うようになって、資料泥棒という犯罪意識がなくなってしまったのが、割烹着の研究者であるようだ。言葉というものは大事にしたいものだ。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[11/14 NONAME]
[06/09 元沖縄通♪]
[04/28 元沖縄通♪]
[03/22 ドン・カルチョ]
[03/21 佐野]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析