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ニュースはオバマ大統領の就任式の話題で持ちきりである。何せ200万人もの聴衆が集まったのだから、ニュースにならない方がおかしいのだが。一人10万円の支出をしたとしたら(ホテル代が6万円以上に跳ね上がっている)、それだけで2000億円の需要が生まれたことになる。

乗数効果を考えると3000億円は超えるだろうから、GDPを0.2%押し上げることになる。日本の定額給付金のGDP押し上げ効果と遜色ない経済効果である。

就任演説を聴こうとしていたのだが、ラジオを点けっぱなしで寝てしまった。寝床で起きていようとするのは、無駄な努力であった。

日経の1面にも記されているように、オバマ大統領の特徴は期待値が異常に高いことである。アメリカ経済が破綻を来たし、自信喪失になっているアメリカ国民にとって、チェンジを訴えるオバマは希望の星にみえるのだろう。

グリーンニューディールをはじめとする総額70兆円の景気対策により、300万人もの雇用を創出するという政策への期待である。自身を喪失した国民にとって、「大きな政府」の出現は安心感をもたらしているのだと思う。

期待値が高いことは、マイナスではない。満足とは「期待に対する充足の程度」と規定されるのだが、実際に満足度を測定してみると期待値と満足度には相関が見られる。

期待値が低いとあまり満足されず、期待値が高い時はかなりの人に満足が見られる。満足を類別すると、「思いがけない満足」と「期待通りの満足」があり、期待通りの満足(期待値の高い満足)をいかに獲得するかが重要なことになる。

「あばたも笑窪」という言葉と「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という正反対の諺がある。期待値との関係で見ると、期待値が高いと前者に、期待値が低いと後者になってしまう。

政権運営で考えると期待値が高い(支持率が高いとも言える)と政策を通しやすく、期待値が低い政権では政策運営がギクシャクする。どこかの国でこれが証明されている。

オバマ政権は今のところあばたも笑窪状態にあると思う。しかし、いくらあばたも笑窪といっても、実際の政策が期待値と大きくかけ離れたものになると、失望になる。期待値と実際の差が大きく乖離することを「誇大広告」という。
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