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ロンドンオリンピックの、サッカー男子の日本とモロッコの試合で、ドリブル突破で日本を苦しめていたモロッコの主力選手が、後半早々に交替して助かった思いをしたことがある。交替の事情が後でわかったのだが、ラマダンでの体調を慮ってとのことであった。オリンピックでも例外を認めないというイスラムの戒律の厳しさを示す出来事だという感想を持った。

さらに、イスラムの教えを感じさせる出来事がある。チュニジアでロンドンオリンピックの女子3000m障害で銅メダルを獲得したグリビ選手に対して、国籍はく奪の動きがあるというニュースだ。最近の陸上競技の女性アスリートは、おへそが見えるユニフォームを着用するのが当たり前になっているが、このスタイルがイスラムの教義に反するという保守派の主張である。

同じニュースで、男子オープンウオータースイミングで金メダル、1500mで銅メダルを獲得した選手にも、ラマダンなのに試合前にジュースを飲んだことが批判されている。ラマダンといえば、日中は食事をとってはいけない決まりになっており、食事抜きで10キロの遠泳など到底できないのに、許されないという厳しい戒律である。

チュニジアといえば、ジャスミン革命により“アラブの春”の引金を引いた国であり、民主化の先方を切っていた国だと思っていたが、その裏ではイスラム原理主義も台頭しているということなのだろうか。国籍はく奪のようなことが実際に起こるとすれば、ジャスミン革命とは何だったのだろうという疑問がわいてくる。

尖閣に上陸した香港の活動家の、那覇に連行される姿の映像がニュースで流されている。わめき散らしながら連行される様は、どうみても堅気には見えず、日本の基準で見れば暴力団の構成員としか映らない。30人で待ちかまえていたらしいが、抵抗する5人を取り押さえるのは大変だったと思う。

連中の風体からは、日本の右翼と同じような感じがしたのだが、中国でも日本の右翼を“活動家”と呼ぶのだろうか。


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