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サッカーの恨みを、バレーボールが晴らしてくれた。これで大統領の竹島訪問後の日韓対決は1勝1敗の5分に持ち込んだが、サッカーで優勝したメキシコに、日本は負けたが韓国は引き分けだったので、判定負けということか。

今朝は、ボクシングの決勝を見たが、私の眼にはブラジル選手の方が圧倒的に優勢のように見えたが、判定では1ポイントの僅差で村田選手が金メダルになった。アマチュアボクシングの判定は、素人目にはわかりにくいものだ。

これで日本の獲得した金メダルは6個になったが、そのうちの5個は柔道、レスリング、ボクシングという格闘技になった。5人の金メダリストの内4人は女性であり、肉食系女子の跋扈を証明したように見える。

しかし、見方を変えると、格闘技は体格差の不利をなくす階級性を採用しているスポーツである。100mの決勝のスタートラインに並んだメンバーの顔触れが象徴するように、人種間の運動能力差というか体格差は歴然としている。格闘技は階級別の競技になっているために、体格のハンディがある日本人でも勝機が生まれやすいということなのだろう。

それに加えて、今回からボクシングが採用され、ようやく全ての競技で女子も参加できるようになったが、まだまだ女子スポーツは男子に比べると裾野が狭く、特に格闘技はそうなのだろう。それに肉食系女子が上手く乗っかって成果をあげたということだろう。

男子の400mは、ジャマイカとアメリカが3位以下に大差をつけたレースになり、敗れたとはいえメダリストを並べたジャマイカに喰らいついた、アメリカの健闘ぶりには驚かされた。日本は5位になったが、予選のタイムを出せば北京に続く銅メダルが取れたことになり、残念な結果だった。しかし、階級性が採用されない種目では素晴らしい結果だったと言える。前回の北京は、他の国のミスに助けられた面もあり、今回は同等の評価をしてよいと思う。

アーチェリーの女子団体の銅メダルから始まり、フェンシングや卓球など、個人種目では上位に入れなくても、束になって戦うという“団体”での好成績が目立った。400mリレーの好成績にも、この流れがつながったのだろう。

今晩は、男子マラソンが行われる。トリッキーなコースで行われるため、何が起こるかわからない。実業団チームに所属せず、一匹狼の藤原がどんな活躍を見せるのか注目だ。女子は“チームジャパン”として取り組んだが、結果は出せなかった。日本の長距離選手の活躍は、日本独特の団体競技である駅伝によって支えられていたように思う。

駅伝は、今回のオリンピックで好結果をあげている“団体”の、草分けのような存在だった。監督やコーチ、チームメートもいない藤原が好成績(私の基準では8位入賞)を残せば、“駅伝文化”に一石を投じることになると思うのだが。清盛を1回飛ばしてNHKで放映されるので、CMを気にせずじっくり楽しめそうだ。


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