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“暑い”という言葉は死語になったはずなのに、またぶり返してエアコンのスイッチは点けっぱなしになってしまった。雷は日中ゴロゴロ鳴っているが、夕立は来ずに湿気だけが残っているという最悪の状況になってしまった。今月後半から出張が続くが、秋になっていることを望むだけだ。

医師会の調査で、医師の喫煙率が発表された。これによると男性医師では12.5%、女性医師は2.9%が喫煙者とのことである。医師会では2000年から4年ごとに調査を実施しており、男性医師は00年に27%だったものが、04年に21%、08年には15%と禁煙努力の跡がうかがえるが、ここにきて禁煙に踏み切った医師の割合が減少している。

一方、女性医師は元々喫煙率は低かったが、00年の6.8%から04年に5.4%、08年に4.6%と緩やかに減少している。

90年代に病院のCS調査を手掛け、何人もの院長にお話をしたことがある。少ないサンプルではあるが、院長室に灰皿があるのに驚いたことがある。ある病院の事務長にその話をしたところ、「専門分野の違いだと思います。内科系の出身の人はほとんど吸わないが、外科系の院長は喫煙者が多いようです。」との返事だった。

この調査では診療科別の喫煙率が出されている。さすがに最も低かったのは呼吸器科の6.7%で、高かったのは泌尿器科の17.9%、精神科の17.7%となっている。ストレスの多い科目で喫煙率が高いのだろう。

一方、呼吸器科は最も少ないのだが、それでも6.7%いるというのはどういうことだろうか。「めったにない」「例外」の基準は統計的には5%以下の事を指す。6.7%というのは例外扱いされない水準である。喫煙率の低下率の鈍化と合わせると、“筋金入り”の医師がそれだけいるということなのだろう。

何度もチャレンジしながら失敗している我が身を振り返りながら、6.7%の呼吸器科の医師にエールを送りたくなった。


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