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この数日真夏を思わせる日が続いたが、今日は朝から曇天であり梅雨空に逆戻りである。週末にかけて雨が予報されており、梅雨の末期の大雨もありそうな気配がする。水不足がいつも深刻になる九州北部や四国の今年の雨量は十分だったのだろうか。

この分では、7月7日の七夕に星空を拝めるのは難しいだろう。七夕は牽牛と彦星が出会う星のお祭りであり、よほどのことがない限り日本の多くの地域は梅雨の最中であり、この時期に季節の行事があることは合理的ではない。七夕の日に星が見えることのほうが少ないのではないだろうか。

旧暦から新暦に切り替わった時に、夏至・冬至・春分・秋分の二至二分は旧暦とは異なる月に設定された(例えば冬至は旧暦の11月であった)のだが、その他の行事の多くは旧暦の日にちをそのまま採用したために、不具合が生じたのである。

七夕がその典型で、旧暦の7月は新暦の8月に相当し、この時期は梅雨は明けて晴天が続き星空を眺めるのに都合のよい時期である。仙台の七夕祭りは月遅れの8月7日に行われるのだが、識者によるとこれも正しくないと言う意見がある。

今年の場合、8月7日は旧暦の7月7日になるのだが、毎年こうなるとは限らない。旧暦は月の満ち欠けとリンクしており、15日が必ず満月で、7日は上弦の半月である。ところが、新暦の8月7日だと満月の夜もあれば、新月の事もある。

新月はともかく、満月の夜では星を見るにはあまり適さない。ところが、上弦の半月は、夜半には月が隠れ、星空を見るのにはもってこいなのである。七夕が7月7日だというのに意味があり、これも先人の知恵だ。
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