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9時の気温が26度あり、アメダスを見ていると30度近い地点が画面に一杯ある。昨日「猛暑日」になった地点が九州や四国であったが、今日はかなりの地点で真夏日になりそうだ。

暑くなると鰻の需要が増しそうだが、産地偽装の影響で値段があがっており、気楽に食べることが難しい夏になりそうだ。それほど、今回の偽装問題は深刻であり、悪質な事件であり、大掛かりな“詐欺”事件でもある。

ブランドという言葉は、Burnという言葉が転じてBrandという言葉が生まれたものである。起源は17世紀に東インド会社が起こり、アジアの産品をヨーロッパに大量に持ち込みだした時に遡る。

香辛料や茶葉などがメインの商品であるが、これらを樽に詰めその蓋に産地を烙印=Burnで表示した。産地を保証するために押した烙印が、信頼の証としてブランドということになったのである。ブランド=信頼である。

ブランドという言葉には、「識別性」というニュアンスもある。違いを示すものとしてブランドを考えるのである。中国産ではなく国産であるという差別化を意図したものである。

広告代理店は差別化を前面に出すと、広告収入の増加につながるために、「ブランドによる差別化」という言葉を盛んに用いて、ブランド戦略を商売の糧にしているような気がする。そこには、本来ブランドという言葉が持つ品質保証や信頼性などという考え方はなく、小手先の手法を用いてで差別化を図っているようにしか思えない。

ブランドの識別性の側面が大きくなりすぎているところに、今回の偽装問題の本質があるような気がする。私は、ブランドとは信頼であり、これは顧客満足が何百万回も繰り返して出来上がるものであり、広告で生み出されるものではないと思っている。

鰻の産地表示のラベルが1枚何十円かで取引されているという。養殖の鰻に産地ラベルの価値がそれほどあるとは思えないのだが。
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