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今日は書きたいことが一杯ある。何を取り上げるか迷うところだ。まずは、川に流され行方不明になった人が2人も出たことから。

昨日は、暖気と寒気がぶつかり合い、各地で猛烈な雨が降り、増水した川で2人が行方不明になっている。1人は、富山県で田んぼの用水路に流されたのだが、テレビの映像で見ると用水路の幅は両手を広げれば両岸を掴めそうであり、子供の頃普通に見かけた「溝」のサイズである。

東京でも時折激しい雨が降り、大田区の呑川で川底の工事をしていた作業員が流されている(のみかわに人が飲まれたというのは洒落にならない)。普段は膝の高さしか水が流れていない川であり、事故後の映像でもその深さである。

ニュースによると、現場では小雨でしかなかったのだが、上流の目黒区で猛烈な雨が降り、川が一挙に増水し作業員が流されたようである。ピンポイントの集中豪雨による被害である。

今佐伯泰英の「密命」や「居眠り磐音」シリーズを読み進めているが、登場人物が「猪牙船」(ちょきぶね)を利用する場面が頻繁に出てくる。江戸の下町は湿地帯を埋め立てたものであり、縦横に運河が張り巡らされていた。

物の輸送だけでなく、人の移動も川を利用しており、ちょっとした外出にもタクシー感覚で猪牙船を利用していたようである。それだけ水路が整備されていたことになる。時代劇を見ていると、街並みの風景には堀が必ず登場する。川がそれだけ身近であったということで、現在とはかなり感覚が違う。

東京でも多くの堀は、埋め立てられるか暗渠になっている。それに加えて、残った河川はコンクリートで両岸が固められて雨水の行き場が失われてしまっているので、一挙に増水する。

さらに、最近ではヒートアイランド現象で、都市部に集中豪雨が発生しやすくなっている。三つの条件が重なって昨日の事故が起こったと見ることができ、「都市化」がもたらした災害と見ることができよう。

自然災害については古来からの常識があるが、都市化によって常識を変えなければというのが昨日の事故だ。水を侮らない、新たな防災知識が必要だと思う。

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