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フィリピンの話の続きを。フィリピンに出かける直前に、ミンダナオ島で、反政府勢力が人質を200人とって、立てこもりをした事件があった。これだけではなく、銃の所持が認められているため強盗団が各地で起こり、治安が悪いようである。

帰国する日に、現地の日本語新聞を読んでいると、ジムニーや路線バスが強盗団に襲われたというニュースが載っていた。ジムニーというのは、フィリピンの人の足とも言えるもので、気軽に利用できる公共交通機関として、走り回っているのだが、これが強盗の被害にあうのだからたまったものではない。

治安の悪さを反映してか、ちょっとしたビルや商業施設には必ず空港にあるようなセキュリティ・チェックの設備がある。私の泊まったホテルでは、車が入ろうとすると車の下を棒の先に鏡がついたもので必ずチェックされるし、荷物を下ろすとシェパードによる“匂い検査”も受けるほどだ。バンコクのホテルでもセキュリティチェックを出入りの度に受けたが、車のチェックや犬によるものはなかった。

スターバックスに入ると、警官のような制服を着たガードマンが入り口付近にたたずんでいた。セブンイレブン(とにかくあちこちにあり目立った)にも、ガードマンがいる店もあるほどで、銀行の前には小銃を持った屈強な警備員があたりを見回している。一瞬写真を撮ろうとしたが、銃を持った人物の前では余計なことをするなという鉄則を想い出して断念した。

フィリピンでは、セキュリティ産業が重要なセクターになっているような感じで、セキュリティ強化が9.11以来の世界の潮流だとすれば、東京オリンピックを控えて日本でも建物の出入りする度にセキュリティチェックを受けるようになるのかもしれない。

フィリピンではルソン島の中部にあるバギオという町にも3日間滞在した。バギオはフィリピンで4番目の都市なのだが、鉄道や飛行場はない。マニラからは自動車を利用するしかないのだが、道路事情が悪く300キロを7時間ほどかかる行程になった。成田→マニラは4時間ちょっとなのに、この時間は耐え難かった。

バギオは1500mの高地にあり、年間を通じて最高気温が26度を超えることはなく、滞在した3日間の最高気温も23度、最低気温が16度というのが続いていた(スマホのアプリでいる場所の天気と気温がわかることに今回初めて気がついた)。

こんな気象条件だから、アメリカの統治時代に総督(と呼ぶかどうかわからないが)が目をつけ、夏(3~5月の乾季)の首都とするために開発された街で、今でも大統領の夏の官邸が置かれている。

避暑地として発展し、宿泊したホテルは1泊2000ペソ(5400円)だったが、ハイシーズンには4000ペソになるとのことだった。

ホテルの目の前に大きな公園があり、沢山の人が散歩をしていたが、マニラのギスギスした顔つきとは違い、穏やかな表情で散歩を楽しんでいるのが見て取れた。ホテルでもセキュリティチェックがなかったのをはじめとして、街中にも警備員の姿を見かけることはなく、治安のよい事が人々の表情にも現れているのだと思う。

フィリピンの田舎には日本人が行ってはいけないとされる所が多いのだが、マニラのような大都市でも同じようなものである。バギオは25万人の人口だそうだが、小さすぎてもダメ、大きすぎてもダメということで、人口25万人というのは都市として目が届きやすいちょうど良いサイズなのかもしれない。

フィリピンについてはもう少し気がついたことがあるので、明日もう1回書くつもりだ。



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