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ようやく梅雨らしい空模様になってきたが、大雨が降るわけではなく、今年は深刻な水不足になるような気がする。今から節水に心がけたいものだ。

 

以前このブログで、異常気象が海の中でも発生しており、マルイカやサワラが異常な釣れ方をしていることを紹介したが、今月に入ってマダコの釣果が目立つようになっている。東京湾では、房総側の富津沖とその対岸の小柴沖が釣り場であるが、竿頭で10杯ということがよくある。

 

東京湾のマダコは甘みがあって、西の明石のタコと並んでブランド化している。活きたものを買うと145千円はする高級魚の一つであり、スーパーの魚売り場で見かけることはまずない。高級料理店でしか味わえないものであり、10杯も釣ると大満足だろう。何度か出かけたが、坊主になることも度々あり、2つ釣れれば満足の釣りものである。

 

例年だと竿頭で5杯あれば上等なのだが、15年前に東京湾で大量に釣れたことがある。新聞の見出しの「タコの上に海がある」という文字につられて、浦安の吉野家(牛丼ではなくれっきとした船宿)に出かけたことがある。実は船に乗っての釣りはこれがデビュー戦に近く、今でもよく覚えている。

 

手際の良い常連さんは入れがかり状態で、20は釣っていたが、私は1杯かけたが船べりで落としてしまい、文字通りのタコ坊主になってしまった。見かねた常連さんが帰り際に2杯分けてくれ、美味しいタコを味わうことができた。普段食べるアフリカ産のタコとは、一味も二味もちがうものであった。

 

この年だけが異常発生したのだが、梅雨時の雨が少なく真水に弱いタコにとって好都合だったのが原因だという説が流されていた。今年は、それに近い発生ぶりなので、猛暑が予想される。

 

今年は三浦半島の相模湾側でも結構釣れているようであり、異変を感じる。ちなみにタコの大量発生のことを、“わきがよい”という言葉を用いる。ハゼやアナゴなどにも用いられる言葉であるが、なぜこういうのかがわからない。暇を見つけて調べてみようと思う。

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