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連日のノーベル賞受賞とはいかず、文学賞は南米の作家のものとなった。毎年のように有力候補と言われ、昨夜もテレビ局は受賞の瞬間をキャッチしようと出没していたようだが、来年に持ち越しだ。

またもや1ドル82円台になってしまったが、政府の市場介入はできず、しばらくはこのまま推移しそうだ。ただしこれまでは、円が多くの通貨に対して高い“円高”だったが、今回は他の通貨に対しては変わらない“ドル安”であり、中身は違うようだ。

BSで海外ニュースを見ていると、「先日の日銀の金融緩和策に対応して、アメリカも大幅な金融緩和策を来月初めに行う見通しとなった」ことが、ドル安につながっていると報じられている。政府・日銀の経済対策が円高を招くという皮肉な事態になったわけだ。

リーマンショック以降国際協調の枠組みは崩れ、国益を追求する姿ばかりが目立つようになってきた。今度のG7では、人民元の切り上げを目指した“国際協調”がメインテーマになりそうであるのだが、これは獲物を見つけた時だけの“つかの間の協調”にすぎないと思う。

1929年の大恐慌の後は、大国同士が自国の利益のみを追求し、ブロック経済体制の利害の激突がやがては世界大戦につながり、エネルギーを爆発させたことでようやく大恐慌の後遺症から立ち直ることになった。

今回は、ブロック経済の代わりが通貨戦争である。通貨政策が重要な意味を持つだけに、ノーベル賞の経済学賞がどんな経済理論に授与されるのかも注目しなければいけないのだろう。それにしても、通貨の戦争だけで済んでいればよいのだが…






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