忍者ブログ
[1123] [1122] [1121] [1120] [1119] [1118] [1117] [1116] [1115] [1114] [1113]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨夜のNHKスペシャルは興味深く見る事が出来た。生物多様性における先進国と発展途上国の対立のポイントは2つになるだろう。乱獲の問題と、“先住民の知識”のいわば特許をどう考えるかということだ。

前者は栽培・養殖方法を確立するか、資源コントロールのルールを決めるかで解決できると思う。問題は、“先住民の知識”にまつわる利益関係だ。論点は、長年に渡って広く使用されている=公知だから知的財産になるかどうかということと、先住民が発見した知識をもとに、科学技術の知識をフル活用して人工的に物質を合成する=模倣した場合の権利関係である。

番組の中では、バイオパイラシーという言葉が頻繁に出てきた。発展途上国側が使う用語で、生物資源に対する海賊行為という意味で用いられている。生物資源の略奪のみならず、ノウハウまでも奪い去られているというのが途上国側の言い分である。

昨日のこのブログでは、先進国が商品・用途開発をしていると述べたが、ものは既にあり、それを大量販売する仕組みを先進国側が作り上げただけで、“元祖”としての暖簾料を支払うかどうかに問題があるようだ。

ノーベル賞を受賞することになった鈴木氏は、その開発した手法をあえて特許にせず、その結果が薬品や液晶素材など幅広く活用されるようになったと言われており、特許と公益の関係をどう見るかで“元祖”問題は解決すると思う。

公知=公益の関係が成り立つと思う。公益には私的な利益が発生しないとするならば、途上国側の言い分は通らないとのではないだろうか。

特許料は支払う必要はないが、商品化した企業には、栽培や養殖あるいは工場そのものを建設するなど、投資する義務が発生すると思う。公益に対する企業の取り組みは、企業の社会的責任についての新しい切り口のような気がする。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新コメント
[11/14 NONAME]
[06/09 元沖縄通♪]
[04/28 元沖縄通♪]
[03/22 ドン・カルチョ]
[03/21 佐野]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析