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仕事の話を少し。私が手掛けているCSの仕事で唯一10年以上続いているプロジェクトがある。当初の5年ほどは、満足が10%台だったのが、7年目に30%台まで向上した。さらに3年ほど30%台で推移した後に40%台に到達し、この時点で私の最高の成功事例となったのだが、さらに40%台で3年を経過した今年に60%近くにまでジャンプアップしたのである。

定期的に年に2回の調査を行い、幹部社員40人ほど集めて報告会を行い問題点を指摘するという活動を10数年繰り返してきた成果である。

私が手掛けてきたその他の多くのプロジェクトは、せいぜい3年続けば良い方で、1回で終わることも多い。

私の力量不足もあるのだが、継続できない最大の要因は人事異動である。担当者や責任者が替わると前任者と違うことをやろうとする傾向があり、特に責任者が替わった時によりその傾向が強いように思える。人事異動がピンチを招くのである。

時系列のデータを見る時に、初年度は比較ができないため構造を分析するだけである。2年目は、上がった下がったの分析になる。厄介なのは3年目で、3時点のデータを並べると凸凹が目立ち、分析に難渋するのである。5年くらいになると、データの凸凹も傾向として見る事が出来るようになり、分析の精度が向上するのである。

3年目をどう乗り切るのかがポイントなのだが、日本の会社では同じ部署に留まるのが長くて3年であり、人事異動により阻まれてしまう事が多い。

成功事例の場合、当初の5年間担当者が異動しなかった事が幸いしたのである。担当者が異動した後に数字が上がりだしたのは皮肉なことなのだが、右肩上がりの傾向が見えだしたため、その後は何人も担当が替わっても止めるわけにはいかなくなったのだろう。

それにしても、10年前には10%台だった満足度が60%近くまで向上したのは、凄いことだと思う。継続は力なりを改めて実感する。

問題は継続できないことなのだが、5年経たないと成果が表れないということも問題なのだろうか。CSは難しい。

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コメント
無題
満足度60%達成、おめでとうございます。継続活動ができるのも、適切なコメントを提供できていたからだと思います。・・昔、CS調査でお世話になったと(勝手に)思っている者より。
【2010/10/06 22:08】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
CSもノーベル賞も
どなたか存じ上げませんが、コメントありがとうございます。世の中は結果を速く求める風潮があり、時間のかかるCS活動は経営者にとってまどろっこしいでしょうね。
四半期決算が主流になるとなおのことで、日本人のノーベル賞もストックのある今から10年~20年がピークで、30年後には激減しそうな気がします。
【2010/10/07 11:47】 NAME[佐野 ] WEBLINK[] EDIT[]


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