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ようやく連立合意ができて新政権の出発の下準備ができた。選挙が終わって10日以上かかっての事だ。

合意が長引いたのは、少数政党が「こだわりの部分」で自説に固執したためである。社民党にしろ、国民新党にしろ安保や郵政は存在理由でもあるためこだわるのは当然ともいえる。

しかし、衆議院での議席数は7と5であり2%にも満たないのである。ランチェスター理論では存在が認められるには7%のシェアが必要だとされている。存在占拠率に遠く及ばない、いるのかいないのかわからないUFOのような存在の政党が、影響力を行使しているのである。

2匹のアリがライオンを牛耳っているような構図なのだが、参議院での過半数が確保できていないためだ。ここを上手く抑えないと、1年で投げ出した福田政権の二の舞になり、政権が立ち往生してしまうのである。

来年の参議院選挙でこの状況は変わる可能性はあるのだが、民主党が単独で過半数を確保できるかどうかは、これからの10ヶ月の政権運営にかかっている。

ここで躓くと民主党の単独過半数は微妙な情勢になる。その躓く要因の一つは、連立に参加する少数政党の「こだわりの部分」での迷走だと思う。政権安定のために連立を組むのだが、そのためにいつまでたっても単独での安定政権はできなくなる可能性がある。皮肉なことだが、これも弱者の戦略の一つだろうか。

自民党大敗の理由は、連立を組んだ公明党との選挙協力という「劇薬」を飲んだためと考えることができる。民主党もその徹を踏むことになるのだろうか。

これから3泊4日で中国に出かける。

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