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これから連休の本番を迎える時に、ガソリンの値段が30円以上あがる。観光地の人出に多少の影響はあるだろう。

就任以来国民の信託を得ていない政権が、前々任者が獲得した2/3の威力を活用するのはどうかと思う。まして支持率が20%台にすぎず、70%以上の有権者がそっぽをむいている政権がである。

福田首相は「今は解散する時期ではない」と言明している。解散する時期は何時がふさわしいのだろうか。議会制民主主義においては、政権交代があった時は、選挙により国民の審判を仰ぐのが鉄則のはずである。そのために、衆議院は解散することができ、参議院に対する優越権が認められている。

にもかかわらず、福田首相や与党は選挙を逃げ回っているように見られる。20%台に低下した支持率では、選挙をやるととんでもないことになりそうな気がするのだろう。しかし、このまま居座り、2/3の威力を度々発揮すると、支持率の低下はまぬがれまい。支持率一桁に届くかもしれない。

支持率の急落と、サミットの議長国ということを考え合わせると、森首相のことを思い出してしまう。派閥の談合で生まれた政権で、福田首相も総裁選挙を戦っているが、派閥談合の臭いは強い内角である。このことが支持率の低迷に関係していると思う。

森首相は再三の失言で散々批判を浴び、愛媛丸の事故の対応が引き金となって退陣を余儀なくさせられた。当時の状況に段々似てきたような気がする。となると、後任は総裁選挙に何度も出馬して敗退してきた、「あの人」になるのだろうか。

民主党の戦略としては、このまま福田首相に居座ってもらうのが一番都合がよいのではないだろうか。内閣総辞職まで追い込むと、低下していた支持率がリセットされてしまうのだから。
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