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今朝の日経のトップ記事の一つが、一橋大学の秋入学のプランだ。見出しには、「一橋大学が独自案検討 春に入学、授業は秋から」というものである。

東大が打ち出した秋入学に対して、国立大学を中心に多くの大学で秋入学への移行を表明するところが続いている。国際化の波に乗り遅れないように、国際標準を採用しようという動きに見て取れ、企業行動と同じく“標準”というものの大事さがよくわかるケースだ。

東大のプランでは入学までの半年間のギャップタームと、卒業後の9月採用の問題が指摘されていた。私は、入学前の半年と、卒業後の半年の2度にわたる自由な時間があることは、若者にとって有意義な時間であり歓迎すべきことだと思うのだが、世の中の親にとってはフラフラしている期間があるということは耐え難いのであろう。

一橋大学のプランは、入学までの半年も大学で面倒を見、卒業を半年早めることによって、上記の不安を払しょくするものである。選択肢が増えるということは、成熟社会の現れであり、右にならえでなくいろんな選択肢が出てくるのはよいことだと思う。

今後どれだけ多様なアイデアが出てくるのか、日本の成熟度を示す指標として楽しみに見てゆきたいものだ。

ところで、今回の突然(関係者の間では周到に考えられていたと思うが)の秋入学移行に関して、各大学とも前向きに検討されている。これが一橋大学が先鞭をつけても、こうはならなかったと思われ、やはり東大というリーダーが手をつけたことが広がりを見せているのであろう。
リーダーを動かすというのが改革のツボのような気がする。
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