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ようやく仕事がいくつか動き出し、忙しくなりそうだ。この数年、年明け早々に仕事がなく、3月から動き出すというペースがずっと続いている。
特に夏場の暑い時に仕事が重なり、汗をふきながら飛びまわることになる。年間を通じて平準化できればよいのだが、相手のあることゆえやむを得ない。

そんなわけで、時間潰しに国会中継を観たりするのだが、昨日の午前中の審議は、とても“審議”と呼べるような代物ではなかった。

ある議員の“質問”で度々“審議”が中断し、野党の委員が委員長席に詰め寄るシーンが見られた。数えてはいないが、10回位はあったと思う。理由は委員の質問に応えていないというものである。

目立ちたがり屋の議員の質問なのだが、とにかくこの議員の質問は“言質を取る”事しか考えておらず、思うような返答がないと「応えていない」とわめきたてるのである。

典型的な質問は、竹島問題で「韓国の不法占拠」を認めるかというもので、政府側の答弁は「法的根拠のない占有」という表現である。同じ意味ではあるが、言葉の響きは大分違うものであり、“外交上の配慮”を滲ませた表現なのだろう。

ところがこの議員は、何としても「不法占拠」という言葉を政府から引き出したくて、しつこく答弁を求めるのである。他の質問も同じような場面が何度も登場していた。

昨年の臨時国会の時に、当時の仙石官房長官から暴言的回答を引き出し、その後の問責決議のきっかけを作ったことに味を占めたのか、とにかく言質をとることに専念しているようで、見苦しいものであった。

昨日も外務大臣の違法献金、年金救済策のお粗末な“政治主導”が明らかになり、いよいよ民主党政権の終焉が近づいてきたのだが、取って代わるのがこのような議員が大きな顔をしている政党になると思うと、虚しさばかりだ。

こんな政治の状況で、日本でもチュニジアやエジプトのように国民の怒りが爆発しそうなものだが、予算委員会の視聴率は5%を超えることはないだろうから、爆発も期待できない。虚しさしか感じない国会中継はもう観ないようにしよう。仕事も忙しくなりそうだし。
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