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昨日は南風が強く、行徳駅に行くには市川バイパスを渡らなければならないが、風の強い日はこの道路を渡るのに難渋する。道路沿いに風が吹き抜ける一種のビル風なのだろう、室内にいても風の音が大きく、夕方まで外出を控えたほどだった。テレビの映像でも、成田付近では砂塵が舞い飛行機の着陸も覚束ないようだったが、この間の日曜日にも風による「煙霧」が発生しており、昨日の成田も煙霧だったのだろうか。

成田は黄色い煙だったが、バチカンには「白い煙」が流れた。新しい法王が誕生したわけだが、この法王選定についてはいくつも考えさせられることがあった。

一つ目は、些細なことだが法皇ではなく法王であるということだ(昨日は誤って法皇と表記してしまった)。法皇とは仏門に入った天皇の事であり、ローマ法王は王と書かなければならない。偉い人には皇という字を与えなければならないというのは中華の文化であり、ヨーロッパでは大王ということか。

二つ目は、アルゼンチンの司教が法王の座についたのだが、連日流れていたBSの海外ニュースでは下馬評には上がっていなかった人物である。大統領選挙ならば、世論調査や情勢取材などである程度の予想はできるのだろうが、枢機卿の世論調査もできず、メディアの取材力にも限界があるということなのだろう。

何事にでも賭け率を発表してビジネスにしているブックメーカーも、コンクラーベではオッズを出していない。取材力に定評があるブックメーカーでも危なくて手を出せないのでは、素人のメディアでは予想が当たらないのは当然のことかもしれない。調査でも手を出せない分野があるということか。

最も考えさせられたのは、選挙によって決められるが過半数ではなく2/3の支持があって、初めて決定されるということだ。選挙は立候補者が居てその中から選ぶのではなく、枢機卿同士の互選によって決められる仕組みで、学級委員の選挙と同じようなものだが(今は立候補制度があるのかもしれないが)、学級委員は一番多くの得票で決まるのに、法王は多数だけではなく2/3という高いハードルが設定される。

そのために、繰り返し投票が行われるため「根比べ」と呼ぶのだと思っていた。冗談はさておき、合意形成という観点からすると、過半数をやっと超えた程度では反対者とは拮抗しているが、2/3になると反対者の2倍の支持になり合意が得られたということになるのだろう。

憲法改正論議が安倍政権で活発になっているが、その最初の論議は改正決議をこれまでの2/3から過半数に引き下げようとしていることである。憲法という国の根幹をなすものについては国民の合意が必要であり、反対論が拮抗する過半数ではなく2/3という“大人の知恵”を守るべきではないだろうか(現行の制度でも国民投票では1/2になっているのだが)。

法王の名前は自分で決めるというのを今回初めて知った。どのような名前にするかが、法王からの最初のメッセージになり、過去の法王の名前を引き継いで「何とか何世」というものが多かったが、今回は「フランチェスコ1世」ということになった。3代前の法王はバチカンの改革に乗り出して「ヨハネ・パウロ1世」を名乗り、急逝した(暗殺説もあり、その後継者はヨハネ・パウロ2世を名乗った)。

しかし、ウイキペディアで調べてみると、1世を名乗った法王は9世紀のマリヌス1世まで遡らなければならない。相次いで初代を名乗る法王が誕生したということは、それだけ法王庁に問題が山積し、改革の意思がそれだけ強いということなのだろう。それにしても、とっくに隠居をしているはずの76歳での就任であり、64歳になったばかりの私もまだまだ頑張れということなのだろうか。
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