社長のブログです
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日本がプエルトリコに勝っていれば、今朝はドミニカとの決勝戦のはずだった。祝日の午前中というのはテレビ観戦にはもってこいの時間帯であるから、中継するテレビ局も高視聴率をあてこんでいたのだろうが、とらぬ狸の皮算用に終わってしまったようだ。それにしても、ドミニカとプエルトリコの決勝戦を観たいと思う人も多いだろうと思うのに(私もその一人だ)、日本が出場しないとなると放映しないというのは残念なことだ。
百貨店の売り上げが2カ月連続対前年比で上昇というニュースが流れている。0.3%というわずかな上昇だが、去年はうるう年で2月は1日多かったから、実質的には4%の上昇ということだろう。牽引役は高額商品で、「身の回り品」「美術・宝飾・貴金属」が各々8.6%の増加ということになっている。全体では0.3%の増加ということだろうから、この二つの分野が突出した売り上げ増と見ることができる。 このところの株高と、円安の進行で海外の高級ブランドが相次いで値上げを発表していることによる、「駆け込み需要」が重なり合ったことが、高級品の需要増加を招いたものだと思う。 アホノミクスの効果だと政権は胸を張りたいところなのだろうが、足下を見ているとそうでもないような気がする。懐が緩むと公営ギャンブルの売り上げが増えるというのが鉄則だと思うので、昔からスポーツ新聞を観る時には公営ギャンブルの売り上げをチェックするようにしている。 メモをきっちり取っていないので感覚的なものになるのだが、競輪や競艇などの公営ギャンブルの売り上げは落ちっぱなしである(今の仕事の一つは、この公営ギャンブルに関するものなので、尚更注意を払ってみている)。 例えば、平和島競艇は都内の比較的交通アクセスの良い立地であり、集客力のある競艇場で最盛期の90年代前半は1日平均5億はあったように記憶している。それが2000年代に入って、3億円前後にまで落ち込み、昨今は1億円台前半がやっとの状況が続いている。最近はスポーツ新聞を毎日見ることはなくなったのだが、上向きに転じたという気配は見られない。 もっと極端なのは、パチンコ屋の客の入り具合である。見知らぬ土地に行った時に、時間があると必ず覗くようにしているのはスーパーと、パチンコ屋である。入り具合、客層などを眺めていると、その地域の特徴がよくわかるからである。 3年くらい前からだと思うが、「1円パチンコ」が急増しているのである。これまで1玉4円が一般的であったが、1玉1円のローリスク・ローリターンの店の方が圧倒的に客の入りがよいのである。パチンコ業界もデフレの波に乗っかってしまったように思っていた。 近所の店には昨年とうとう、「0.5円パチンコ」なるものが出現した。1玉0.5円での貸出になるわけで、4円パチンコだとドル箱1杯でタバコに交換すると15~6個になり、1円パチンコでは4個、0.5円パチンコでは2個にしかならないことになる。 近所の店では、長く1円パチンコ専門店でやっていたのだが、昨年0.5円パチンコも併設し、さらに今年はアホノミクスによる好況を期待したのか、“王道”である4円パチンコのエリアも設定した。売り上げを考えると、4円パチンコは0.5円の8倍、1円の4倍であるから店にとっては期待するのもよくわかる。 しかし、現実はそう甘くはなかったようである。4円のコーナーでは多くて3人まで、それ以上座っているのは観たことがない。私のランダムサンプリングでは、誰も座っていないのが8割だと思う。1円コーナーの方もパラパラといる程度、0.5円コーナーは半分以上の席が埋まっている。この傾向はこの1~2カ月変わらないように思う。 一昔前のパチンコ屋のゴールデンタイムは、会社帰りの人で賑わう夕方以降の時間帯であったように思うが、今は昼過ぎの時間帯が最も混みあう(混雑するようなことにはならないので。適切な表現ではないかもしれないが)のである。高齢化の進展、サラリーマンの収入ダウンと時間の余裕のなさなどが原因であり、年金生活者が主要ターゲットになってしまった事が0.5円パチンコを生み出してしまった大きな理由だと思っている。 私の観察では、0.5円パチンコの導入で少しは賑わいをとり返してみたものの、3年前に比べると明らかに客数が落ち込んでおり、今年になってもじり貧状態は続いているように思う。間もなく閉店に追い込まれるのは間違いないだろう。 メディアは、“提灯持ち”だからアホノミクスを持ちあげ、百貨店売上のたった2カ月の上昇を大きく囃し立てているが、株価が上昇しているだけで実態はまださびしい限りだ。 キプロスのとんでもない銀行救済策(借金を棒引きするという徳政令というのは聞いたことがあるが、銀行に預けた金を自動的に徴収するというのは暴挙としか言いようがない)は、賛成が1票もないという議決で否決されてしまった。これはキプロスという小さな国の問題だけでなく、EUという大きな国の政策に対する不信感につながると思う。 これでは、今の円安・株高というのは束の間の幻になってしまうのかもしれない。わたしの幻想でなければよいのだが… PR |
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