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昨日は小中学校で学力テストが実施された。再開されて4回目であるが、今年からは事業仕分けにより悉皆テストではなく抽出テストになった。膨大な費用がかかり、学力の分析のためならば悉皆ではなくサンプル調査にすればよいという理由で、変更が行われた。

サンプル調査にしたことにより、費用が20億円以上削減されたらしい。仕分け人としては鼻高々なのだろうが、それでも費用は数10億円かかっており問題だと思う。

費用の多くは、記述問題も多くあり、採点の公正を期すために業者に外注している部分である。今回抽出対象から外れた学校は任意参加としているが、クラスごとに教師が採点したり、教育委員会が行ったりと対応がまちまちで、採点をめぐる混乱を指摘する声もあると今日の日経の記事にもある。

おかしな話だ。業者に委託したとしても、一人の人間が採点するわけではなく、多くの人が採点に携わるわけで基準を統一しているはずである。現場の教師に委ねると、公正さが歪められるとの指摘は教師を見くびっているのではないか。教員採用試験の難関をくぐってきた人が、赤ペン先生よりも能力が劣っているとは思えない。

このブログでも再三述べているが、学力テストは行政が施策評価のために統計を取るためのものではなく、生徒や学校あるいは教育委員会が学習の成果を確かめるものであるはずであり、悉皆テストでやるべきである。

今回任意調査となったため、都道府県によって参加率のばらつきがあり、2~3割しか参加しない県がある一方で、ナンバー1の秋田県と、ワースト1の高知県は参加率100%である。

任意参加のところでは、分析をどうするかで混乱があるとの報道もあった。これまでは分析結果が国の方から届いていたのでこんな話も出るのだろうが、分析をするのはあなたまかせではなく、当事者が行うのは当たり前の話だ。クラスの担任や教育委員会が分析を行い、授業や教育施策に反映させるのが自然の流れだ。

担任教師一人に任せるのではなく、校長や学年主任が一緒になって分析をするのは、授業の質の向上にもなるはずである。統計を取るために何10億円もかけるのは、赤ペン先生を太らせるだけでばかばかしい話だと思うのだが…
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