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憂鬱な一日をなんとかクリアできた。それにしても、いつも締め切りが近づくまで何も手をつけないという習性を、なんとかしなければならない。

私と同じように、締め切りが迫って憂鬱な日々を送っているのは、鳩山首相だろう。先日の徳之島の反対集会に続いて、昨日は沖縄で基地移転を求める決起集会が開かれた。日経によると9万人が参加したとのことであり、「民意」は無視できない状況である。

日経の世論調査で、内閣支持率は23%にまで低下している。半年前には70%あったものが、あっという間の急降下である。この原因は、「政治とカネ」の問題ではなく、首相のリーダーシップの欠如にある。

CSの仕事に携わってわかったことの一つは、満足度の高さは期待の高さの裏返しであるということだ。満足には「期待通りの満足」と、「思いがけない満足」の2種類ある。消費者は「思いがけない満足」を期待して商品を選ぶのではなく、「期待通りの満足」を望んでいるのであり、期待値をどう上げるかが重要になる。

内閣支持率は、国民の政権への満足度である。鳩山内閣発足時の支持率の高さは、新政権への期待の大きさを象徴していたと思う。支持率の低下=期待の低下と見る事が出来る。

普天間問題は象徴的だが、昨年暮れの予算編成時に垣間見え、この間の高速道路料金体系ではっきりした“党高政低”に、鳩山内閣への期待感が吹き飛んだのではないだろうか。何も決められない傀儡政権であることが見透かされたのが、支持率の急降下に直結していると思う。

“真の実力者”が矢面に立たず、背後でいろいろ画策するスタイルが定着したのは、田中角栄以降だと思う。国民はこのような政治スタイルにはうんざりしており、その後の政治不信につながった。

鳩山首相の言葉に重みを感じる事が出来ない。何一つ決める事が出来ない、傀儡政権であるためだ。言葉に重みを感じられない政治家は失格であり、傀儡政権の支持率が低いのは当然のことである。それにしても、これだけ支持率が低下しても、受け皿であるはずの野党第一党の支持率も低迷したままだということは、この国の将来は絶望的なのだろうか。
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