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セ・リーグのプレーオフはリーグ優勝の中日が順当に勝利した。首位に与えられる1勝のアドバンテージに加え、引き分けでも首位チームに0.5勝が加算されるというルールがあり、2勝3敗1引き分けでもOKという気楽な立場で臨めたのが大きいのだろう。

それに加えて今期は圧倒的勝率を誇るホームで戦えるというアドバンテージがあるのだ。こう考えると、ハンディをものともせずにシーズン3位から這い上がったロッテは、相当手強い存在となりそうだ。

面白いシリーズになりそうなのだが、地上波の民放の全国中継は1,2戦は行われないことが発表された。ナゴヤドームから日本シリーズは始まり、その中継権を持つテレビ愛知のキー局になるテレビ東京では、全国中継を行わずバラエティ番組を放送することを決定した。

名古屋ローカルのエリアと、BSやCS放送でしか日本シリーズは見られないことになる。この背景には、3年前の中日と日本ハムの日本シリーズで、史上最低の視聴率となったことが挙げられている。完全試合を目前にした山井の降板で、論議を呼んだあのシリーズである。

日本シリーズの放映権は1試合1億2千万円と言われている。この金額を賄うためには高額のスポンサー料になり、10%に満たない視聴率ではスポンサーが集まらず、赤字になると判断したためであろう。

タレントをひな壇に集めてお茶を濁すようなバラエティ番組なら、製作費はその何分の一かですみ、損はしないということだ。

一昔前なら大いに憤慨したと思うが、今ではBSで見ればよいので痛くも痒くもない。仮に地上波の放映があっても、絶叫調のアナウンスが嫌いなので、落ち着いて楽しめるBSの中継を選択するからだ。

それにしても改めて新聞のテレビ欄を見ると、民放の地上波ではひな壇番組ばかりが目立つ。お手軽に枠を埋めるというだけで、テレビマンとしての心意気が全くうかがえない感じがする。民放のBS番組を見るとこちらでは通販番組のオンパレードである。

テレビ離れが言われて久しいが、その結末が現在の番組編成になっているとするならば、悪循環の連鎖に陥っていると見るべきだろう。そんな所に、大事な宣伝費を投入するだろうか。広告料によって民放のビジネスモデルが成り立っているとするならば、その崩壊は始まっていると思う。

TBSが横浜ベィスターズを手離すのは赤字のためである。はたして10年後にテレビ局は何局残っているのだろうか。
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