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明け方にピカピカゴロゴロと雷が鳴り、しばらく停電もした。この数日、日本中で天候不順が続いているのに、南関東だけ晴れマークがついていたが、どうやらこれで仲間入りできるようだ。

今週末には、2020年のオリンピック開催都市が決まるのだが、気のせいか今一つ盛り上がりに欠けるような気がする。有利な情勢ならメディアの報道ぶりにも勢いが感じられるものだが、混とんとしていて先が読めない状況では、控え目な報道にならざるを得ないのだろう。

オリンピックの開催都市を決定する委員の数は、現在111人いるが、立候補国には投票権がないことや、欠席メンバーもいるので100人程度の投票で決定されることになる。111人のうち、ヨーロッパが47人と4割を占めて多く、アジアはその半分の24人である。

しかも、アジアの内中国が3人、韓国が2人、北朝鮮が1人と多くを占めており、このところのぎくしゃくした関係からは、支持を得られるかどうかはわからない。

スペインが、オリンピック選手でもあった皇太子が招致活動に参戦したことにより、急速に支持を伸ばしていると報じられているのだが、私には今一つインパクトに欠けるように思えてならない。(オリンピック委員が3人もいるということは脅威だが)

それよりもイスタンブールの、イスラム圏で初めての開催ということや、「アジアとヨーロッパのかけ橋」ということの方が、オリンピックを開催するというメッセージ性が強いように思う。強敵はイスタンブールだろう。

東京が勝つためには、最初の投票で過半数を獲得することが必要で、仮に1位で決選投票に残っても、4割程度の支持ならば決選投票でヨーロッパの票が流れるであろう、イスタンブールに逆転されてしまうのではないだろうか。

東京の招致が決まれば喜ばしいことだが、悲観的な見方しかできないのは、国全体の勢いが衰えていることに加えて、いつまでたっても収束の見通しが立たない原発の問題もあるからだ。汚染水問題は、スペインの財政危機や、トルコの治安問題以上に国際的には大きなマイナスイメージを与えていると思う。

決戦投票にも残れないことになったら、自信喪失で日本中がうつ状態になるのではないだろうか。消費税の増税も見送らざるを得ないだろう。最悪の事ばかり考えてしまう、オリンピック招致活動だ。

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