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日立の「エコ冷蔵庫」の不当表示が公正取引委員会によって明らかになった。「省エネ大賞」会長賞を受賞し、半年間に30万台が売れるヒット商品に偽装があったわけだ。

「業界で初めてリサイクル材を活用した真空断熱材の採用」「製造工程でのCO2排出量約48%削減」と表示していたのだが、リサイクル材の使用は一時期一部に使われただけ、製造工程での削減率は4年前の工程との比較で、直近のものとはほとんど同じであったという。

消費者が商品を購入する際に、環境問題を意識することが多く、極めて悪質な行為である。食品偽装は中小企業での犯罪であるが、今回は大企業による偽装事件であり、影響は大きいと思う。

日立にとっては致命的な事件になるかもしれないのだが、事態の深刻さの認識が甘いような気がする。日経の記事で日立アプライアンスのコメントは「誤解を与えたことは大変申し訳なく、お詫び申し上げる。コンプライアンス体制を強化することで、よりわかりやすい表示をするよう務める」とされている。

勘違いも甚だしいコメントだと思う。偽装という認識ではなく、表現が行き過ぎたという態度である。不適当な表示で、嘘はついていないととれるのだが、果たしてそうだろうか。購入した消費者は「騙された」と感じると思う。

消費者意識の高まりで、近年企業の不祥事(特に安全や偽装)に対しては厳しい評価を下されることが多くなっている。日立アプライアンスのコメントは消費者を甘く見すぎていると思う。危機意識が乏しいのではないだろうか。

社長が替わったばかりで、昨日は最初の会見が行われた日である。いきなり危機管理能力が問われた格好だ。その会見の目玉は、半導体事業部門への公的資金の導入申請であった。経営陣が交替していきなり公的資金による援助を求めるというのもどうかと思うのだが、偽装を行った会社に税金の投入というのは消費者に抵抗があるのではないだろうか。

甘く見すぎているような気がする。

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