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今日は書きたいテーマの多い日だ。昨日実施された全国一斉学力テストの問題(4月に実施して結果のフィードバックが秋になることや国語の問題に数学や理科の内容が入っていること)、取調べ中の容疑者が居眠りの隙を付いて逃亡した問題(居眠りをした19歳の巡査は前日の朝9時から勤務を続けており30時間ほどの勤務の中で1時間しか睡眠が取れなかったこと)、漢検問題(メディアの魔女狩り体質の典型)、臓器移植法の改正問題などである。

そんな中で、今日取り上げたいのは和歌山の毒入りカレー事件で、林被告の死刑が最高裁で確定したことである。

この判決に疑問が残る。自白や物的証拠がなく状況証拠だけであること、動機が解明されないままであることの2つの問題を抱えながら死刑という最も重い判決が下されたことである。

無差別大量殺人という事件の犯人に対して、死刑の判決はやむを得ないとは思う。自白の強要による弊害を考えると、状況証拠だけの判決も認めなければならないかもしれない。

しかし、動機が不明のままなら話は別だと思う。“事実”を明らかにするには5W1Hが満たされており、その中でもWhyということが最も重要だと私は思っている。何故ということが出発点ではないだろうか。この何故が明らかにされないまま、状況証拠だけで死刑の判決を下すのは問題だと思う。この事件の判決は、死刑か無罪かの両極端が問われるだけに余計そう感じざるを得ない。

「疑わしきは被告の利益」という推定無罪の原則はこの事件にはあてはまらないのだろうか。

これからはじまる裁判員制度を考えると、この事件はもう一つ問題があると思う。この事件は捜査段階でメディアの報道が過熱し、連日のように“状況証拠”が明らかにされていた。

裁判員がこのメディアによる刷り込みを排除して正しい判断ができるのか疑問が残る。
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