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今回の反政府運動の広がりの中で、体制側が強権的に抑え込もうとしているのが、リビア、バーレーンにイランである。リビアは民衆の被害が突出して多いが、バーレーンでも死者が出ている。

この両国に共通しているのは、治安活動の中心を占めるのは外国人の傭兵であることだ。自国民に対して銃口は向けにくいものだが、言葉の通じない傭兵なら躊躇なくできるため被害を大きくしているのだろう。

国民感情を持たない傭兵を使うという“用兵の妙”ということだろうか。しかしすぐに息詰まると見る。

ビジネスだから初動時には容赦なく銃弾を発射できたのだろう。しかしビジネスがゆえに、分が悪いと逃げ出すという面もあると思う。忠誠心がないのである。この数日が天秤がどちらに振れるかの山場になるだろう。

もう一つ騒動が大きくなっている国のイエメンは、今のところ死傷者のニュースは聞かない。その理由は、個人の武器保有率で見ると、イエメンはアメリカに次いで世界二位とのことである。うかつには手を出せないわけか。

日本人でリビアに滞在する人は100人ほどである。しかしお隣の韓国では1500人が滞在しており、脱出のためのチャーター便が手配されているという。工事現場で働いている人たちである。出稼ぎはフィリピンやインドだと思っていたが…
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