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国会の会派として「国民の生活が第一・無所属のあゆみ」という長ったらしい名前の会派が誕生した。正式な党名はこれから決まるらしいが、自分の選挙のことだけしか考えられない連中に、「国民の生活が第一」という言葉を使われたくはないと思う。

先日駅の売店で見かけた夕刊フジの見出しには、「足軽新党」というネーミングがされていた。当選1回で、しかも選挙で自分の名前が書かれない比例選出の議員が多い構成を、上手く表現した名前であると思う。幹部も、侍大将のような存在はおらず、「足軽大将」のような軽い輩のように見えるから、新党のネーミングは夕刊フジから頂戴したらよいのではないだろうか。

ところで、昨日のトップニュースはヒッグス粒子の発見についてのものだった。NHKなどは朝からCERNの「記者会見がある」ということを大きく取り上げ、発表後はそのことについてかなりの時間を割いていた(研究スタッフに密着取材しており、膨大な映像資料があったのだろう)。お陰で、ヒッグス粒子なるものはどういうものかというのは、何となくわかった。

ただし、発見したといってもそれを目にしたわけではなく、山手線の全周に匹敵する巨大な装置で陽子を飛ばし、衝突させると実験室上でビッグ・バンが起こり、陽子が分散した中にヒッグス粒子らしい軌跡が確認できたというものである。

実験では、2000兆回の衝突で、2000個の軌跡が確認されたというものである。1兆回に1回起こった計算だ。めったに起こらないことの例えに、「千三つ」や「万が一」などという言葉が用いられる、震災以降政治家が使うようになった言葉に「万々が一」というのもあるが、それとは桁が違う。万が一が2回重なって一億分の一であり、もう一度万が一が重なるとちょうど一兆分の一になる。万万万が一ということだ。

日経の記事によると、この実験装置の製造費用に1兆円近くかかったととされている。1000個の粒子を観測したのだから、1個当たり10億円かかったことになる。1個の物体の価値(素粒子を物体というのかわからないが)としては、ダイヤモンドや金とは比べ物にならないものだ。なんだか、落語の「千両みかん」の話のようになってしまった。

この実験には世界40カ国が資金を出し合い、60カ国以上から数千人の科学者が参加しているという。政治の世界では難しい国際協調が科学の世界では可能ということか。

ところで、この実験装置には日本企業も多数参加している。加速器の心臓部にあたる超電導線材は古川電工、冷却装置はIHI、超電導磁石の鋼材はJFE、検出器の心臓部は浜松ホトニクス、光ファイバーはフジクラという名の知れたメーカーが並んでいるが、その中に耳なれない名前が一つある。

素粒子の検出器の、「林栄精器」(何と読むのかわからない)である。日経も無名メーカーということを意識してか、「(東京・豊島)」と書かれている。HPを観ても読み方はわからなかったが、従業員85名、年商25億円の会社だ。極めて小さな会社が、大手メーカーに伍して1兆円プロジェクトに名前を連ねるというのは快挙のように思う。ただし、これは万が一程度の確率だろう。




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