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台風が接近している。今回はスピードが遅く明日まで影響がありそうだ。散歩がてらコンビニまでスポーツ新聞を買いに行く途中、スコールのような雨に遭遇し、ずぶ濡れになってしまった。青空も覗いており、ちょっとそこまでと油断したのが失敗だった。ほんの1分も降らなかったのに、被害甚大だ。

今朝の日経に、食品の値上げの記事が掲載されていた。原料の小麦価格の急騰を受けて、チキンラーメンも10円の値上がりとなる。

小麦は、主産地のオーストラリアが天候不順で、収穫減が予想されるための高騰で、パンなどにも影響があるとされている。さらに、食用油や豆腐の原料となる大豆も値上がりし、マーガリンなどの値上げがすでに実施されている。

アメリカで、バイオエタノールの原料となるトウモロコシへの転換が進んでいるためで、小麦の値上がりにも、多分に影響しているのではないだろうか。

地球温暖化対策の一つとして、バイオエタノールが注目されているが、どうもこの話は胡散臭いように思う。原料が成長する際に、CO
2を吸収するので、差し引き0になるので、CO2の削減に有効だという理屈である。

そもそも地球温暖化とCO2
濃度の関係については、本当には決着が付いていない。京都会議までは、疑問を投げかける意見が多かったのだが、京都会議で犯人扱いされてからは、大勢を占めるようになっている。しかし、観測データでは因果関係ではなく、相関関係を示すデータになっているようにも見える。

このことは差し置いても、バイオエタノール生産の過程で膨大なエネルギー消費をすることや、アメリカとともに力を入れているブラジルでの森林伐採、食糧需給への影響(飼料の生産にも影響が懸念)などマイナスの要素も大きい。

そもそも京都議定書から離脱したブッシュ政権が力を入れていることにも胡散臭さを感じる。どうもこの政権はイラクへの侵略もそうだが、利権をからめた動きが多すぎるように思う。

バイオエタノールの功罪についてはもっと議論されるべきだと思う。ちなみに、環境先進国のヨーロッパでは、自動車の燃料はガソリンよりもCO2
の排出が少ないディーゼルが主流となっている。
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