社長のブログです
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昨夜のクローズアップ現代は、自衛隊のイラク派遣を振り返ってのものだった。10年前から派遣し、5年前に撤収したのだが、これまであまり検証されてこなかった問題だ。
5年もたって何をいまさらという気分で観ていたのだが、5年を経過することによって気付かせられる事があるように感じた。 イラクに派遣された自衛隊員が、その後自殺した人が28人にもなるということであった。イラクで戦死した人はいなかったのだが、その後自殺した人が28人もいるというのは初めて知った。 調べてみると、国会ではこの問題が07年ごろに取り上げられており、政府の答弁書では07年10月末で16人の派遣された自衛隊員が、現役中に自殺したと報告されている。昨日の報道では28人となっており、この間にさらに12人も増えていることになる。集団的自衛権が政治の大きなテーマになっているが、行動を委ねられる自衛隊の立場からの報道は全くなく、警鐘を鳴らす番組のように感じられる。 しかし、「28人も」と言われると直感的には多いように思ってしまうが、冷静に考えると多いのかどうかの判断は出来ないように思う。よく引き合いに出されるのは、人口10万人当たりの数字である。これをあてはめると、イラクへの派遣自衛隊員は述べ1万人ほどであるから、人口10万人当たりに換算すると280人となる。 2012年のデータでは、21.7人となるから非常に多いように見られるが、これは単年度の数値である。最初に派遣されてから10年になるのだから、自衛隊員の自殺は年換算では28人で、日本全体の数字を少し上回るレベルであると思う。 番組では、自衛隊が記録した1000本もの映像から、イラクでの緊張間の中で活動をするさまが映し出され、戦地のストレス→自殺を想像させるような構成になっており、「28人も」という言葉がより強調されていたように思う。 クローズアップ現代は、気づかされる事が多く好きな番組である。先日放映された無月経と疲労骨折の関係については、指導者でも知らなかった人が多いと思うので、リテラシーを高めるという意味でも有意義な番組であると思う。 しかし、観る側としては、鵜呑みにするのではなく、検証するという手順を踏んだ方がよいようだ。 PR
今朝のNHKのニュースは、チリ沖の地震により津波注意報が出たため、津波に関するニュース一辺倒になってしまっている。過去に大きな被害もあり、注意報レベルと侮って不用意に近づくと足下をすくわれかねないので、警告をするという意味では仕方がないことなのだが、BSでも地上波と同じ映像を流すというのはいかがなものか。
BSの海外ニュースは、世界各国がどのようなことをトップニュースとして取り上げ、どのような見方をしているのかを知る上で重要なニュースソースになっている(私にとって)。3.11の後も、NHKのBSでは地上波と同じものを流し続け、海外の国が原発事故をどのように報じているのかをあまり観ることはできなかった。 大本営発表をなぞるような日本のメディアの報道ぶりに対して、どのような違いがあるのか観たかったのだが、突然蓋をされてしまったようで私には不満が残るものだった。地上波と異なる内容のものを流すならともかく、全く同じものを放送するというのは言論統制(大げさだが)の匂いが感じてならない。 台湾では、中国とのサービス貿易の自由協定を巡って、学生の議会占拠が続いている。その背景には、中国資本が参入し、台湾のメディアに対して資金力を発揮して大量の広告を出すようになると、メディアが自由な報道が出来なくなるということへの懸念があるようだ。 台湾の学生は、言論の自由ということに対して健全な感性を持っていると言えそうだ。 今朝は平安高校の優勝について書くつもりだったのだが、NHKの報道ぶりに少し腹が立ったので予定を変更した。平安高校の事については後日機会があれば。
アメダスの今朝7時の気温が18度あった。近隣のサクラはまだようやくほころびかけたばかりだったが、今日は一気に咲きだしそうだ。偵察がてら散歩に出かけてみたが、三分咲きにようやくなったところだ。来週は気温の低い日が続きそうなので、来週末まで楽しめそうだ。
サクラの開花は、辛い冬場が過ぎ春の本格到来をかんじさせるために、日本人に「サクラ好き」が多いように思うのだが、安倍政権の御用新聞である日経も、長い景気低迷を脱出しつつあることをアピールするために、盛んに開花宣言的記事を掲載している。 今日の一面トップは、「女性・高齢者 働く機運」という大見出しで、非労働力人口が22年ぶりに減少に転じたことを報じている。普通のデータはプラスになることを喜ぶものだが、マイナスが歓迎されるのは珍しい事だ。 労働力人口は、仕事に就いている人と、職探しをしている人を合わせた人口で、15歳以上の全人口から労働力人口を差し引いたものが「非労働力人口」ということになる。13年に、この非労働力人口が0.7%減少し、4506万人になったとされている。人口減少社会という下り坂に差し掛かっている時に、マイナスーマイナス=プラスという解釈による大見出しになったということか。 補強データとして、「専業主婦は4.3%の減少」(データの比較できる53年以来最大の減少とのこと)、「ニートは3年ぶりに減少」、「働く高齢者も増加」という3つのデータが掲載されている。 非労働力人口が減ったのは、働かないと食えないということの現れであり、社会に余力がなくなったことの証左であると思う。 データの読み方が正反対だと思うのだが、こんなデータまで持ち出してアベノミクスの開花宣言をするというのはいかがなものか。 阪急阪神ホテルの不正発覚から1週間ほどたったが、それ以来連日出るわ出るわで、百貨店は9社、ホテルでもオークラやJALホテルまで“白状”してしまった。
明日の朝からフィリピンに出かけるので、しばらく更新できないため、本日二つ目のアップをしたいと思う。
前回の東京大会が決定したのは昭和34年であるから、小学校の5年生の時だったと思う。昭和34年というと皇太子殿下のご成婚があった年で、一日中その模様がテレビ中継されたので、テレビの普及が一気に進んだ時だと記憶している。しかし、我が家は出遅れてテレビはまだなく、ようやく家でテレビを観る事が出来たのは、その2年後の昭和36年である。オリンピック本番にはなんとか間にあったが、モノクロでの観戦であった。 新聞も歩いて2分の母屋まで出かけなければならず、新聞を読むのは学校から帰って来てからだった。というわけで、オリンピックが東京で行われることが分かったのは、学校の先生からだったと思う。 それから半世紀が過ぎ、現在ではIOCの総会がテレビで中継されるようになり、ほとんどの人はテレビかネットで知る時代である。時代の変化のためか、今朝は新聞休刊日で、配達はない。スポーツ新聞は配達はされないものの、駅やコンビニでは発売されているが、一般紙はそれもない。 IOC総会の日程は前から決まっているのだが、あえてその日に新聞の休刊日を設定しているのである。ネットの普及に押されて紙媒体の凋落が著しく、アメリカでは名門新聞が買収されたりしているし、日本の新聞も状況は変わらないはずなのに、平気で休刊しているというのはどういうことなのだろうか。 確かに速報性では新聞は太刀打ちできなくなっているが、“共感性”というのは、新聞が発揮しやすい媒体だと思う。私の尊敬する先輩でもあるUさんから、「満足感を得るためには共感が欠かせない」ということを教えられたことがある。 気に入ったネクタイがあったとしよう。誰からも何も言われないと満足感はそれほど高まらないが、他人から「良いネクタイだね」と一言あると、それだけで満足度は一気にアップするものだ。 新聞には、その共感性が一つの武器になっているような気がしていた。人は見えるものしか見ないという特性があると思う。新聞記事の中から、気に入った記事を見つけては「そうだよね」と一人ごちているのではないだろうか。オリンピック招致の余韻を楽しみにしていた人にとっては、今朝は肩すかしを喰らったのではないか。 SNSは仲間内の共感を得るためのツールであり、大きく勢力を伸ばして、新聞を苦境に追いやっているのに、休刊日とはどういうことなのだろうか。休肝日を進められるが、肝臓の休みを何年もとっていなくても、身体に何の異常もない。休刊日も必要ないのではないだろうか。 |
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