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日経新聞は毎年の初めに大型の連載がある。毎年どのようなテーマを取り上げるのか興味を持って見ているが、今年は「リアルの逆襲」というタイトルである。このところバルサに押され気味の、レアル・マドリードが反撃に転じた話ではなく、科学技術の進歩を取り上げたものである。

今朝は一面の特集に関連資料として、「日米の時価総額上位300社 設立年代別の分布」という興味深いグラフが掲載されていた。数表にすると次のようなものになる。


企業数(社)時価総額(兆円)
日本アメリカ日本アメリカ
~1889年106621511
90~16141296
1900~1022988
10~25132471
20~31183971
30~41146442
40~59136841
50~4394633
60~162312129
70~162818184
80~162530101
90~63114141
2000~816470
合計2972823611578
トムソン・ロイターのデータをもとに、去年の12月20日時点の株価で日経が作成したらしい。300社というタイトルなのに、合計してみると297社と282社となっているのがよくわからないのだが、面白いデータである。

この表を見てまず目につくのは、時価総額で4倍以上の開きがあることと、ピークの位置が大きく異なることである。日本の大企業は40年代を中心にその前後に集中しているのに対して、アメリカでは両端にピークがある点である。1889年というと明治の半ばであるが、それまでに創業された企業が66社と2割を超えているのに対して、日本はわずか10社である。

明治の半ばまでに創業した日本の企業というと、思い浮かぶのは銀行と、八幡製鉄や東芝、NECなどの老舗の製造業や、財閥系の企業である。メガバンクのように合併が進行したため、“現在の企業数”としては少なくなっているのであろう。

驚くのは時価総額で、アメリカの老舗企業の1社平均では8兆円近くに達しており、上位300社平均の5.5兆円を大きく上回っていることだ。時代の変遷にしたたかに対応して生き残ってきたということがよくわかる。

民族としての歴史ははるかに日本が長いのだが、企業の歴史でははるかにアメリカの方が伝統があるということだ。

もっと見やすくするために、1900年代までを明治、1910年代から30年代までを大正・戦前、40年代から80年代を高度成長期、90年代以降を失われた20年としてまとめると、高度経済成長や失われた20年がどのようなものであるかがよくわかる数値になる。

企業数(社)時価総額(兆円)
日本アメリカ日本アメリカ
明治3610242695
大正・戦前9745127184
高度成長期15098174488
失われた20年143718211
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