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台風が今朝は沖縄付近にいるようだが、中心気圧を見るとかなり強い勢力の台風のようだ。4~5日前に比べるとかなり勢力が増えており、それだけ海面温度が高いのだろう。

釣りの魚に異変が起きていることを以前に述べたが、海水温の高さが影響しているのであろう。晩秋から初冬にかけて釣れるイナダが、今週の初めから東京湾口で釣れ始めている。それもサイズが一回り大きく、ワラサと呼んでもおかしくないようなものも釣れているようだ。
イナダの群れは、普段から東京湾を回遊しているのもいると、釣り船の船頭は言う。ただし、イワシの群れを追いかけて海面近くを泳いでいるので、トローリング(漁師は「曳き釣り」という言葉を使っている)では釣れるが、餌を付けた竿釣りではかかってこないらしい。

今のところ、東京湾口でも三浦半島からの出船で剣崎沖で釣れているようだが、私がよく行く房総半島の富浦沖とは、そう遠く離れていないので、何時群れの一部が回遊してくるかを注目している。千葉と神奈川と聞くと随分離れているような気がするし、電車での移動も結構時間がかかる(先日仕事で横須賀に出かけたが片道たっぷり2時間で大変だった)、さらに新聞の釣り欄の位置も離れているので全く別の場所だと勘違いしてしまう。

しかし、神奈川と千葉が同時に載っている地図で見ると、剣崎沖と富浦沖は至近距離にある。衆議院選挙の比例代表は、千葉と神奈川、山梨で一つのブロックを形成している。飛び地という違和感があったが、海の視点で考えると少し納得である。

昔の国の名前で上下や前後がついている地域がある。例えば、群馬県と栃木県は上野と下野であり、都(京都)に近い方を上としている。ところが唯一の例外は、房総半島の都に近い東京寄りが下総で、遠い方が上総となっている。

中世では東京のある場所は、利根川デルタに覆われており、関東全体から見ると辺鄙な場所であった。当然交通もデルタがあるため不便な場所で、ヤマトタケルの東征にも走水の話が出てくるが、三浦半島から房総半島への船便がメインルートであったようだ。そのために、海上ルートでは都に近い方を上総と呼んだようである。

視点を変えることの面白さの一つだ。
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