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昨日は春の到来を感じさせられるような日和で、5時間の研修と2時間の打ち合わせを気持ちよくこなせたのに、今日は一転してどんよりした空模様で、冬に逆戻りである。一進一退で春が近づくのだろう。もう少し風邪を引かないように注意しなければ。

今月の「マーケティング夜咄」では、メンバーのリクエストにより「世界経済危機」について議論することにしている。タイミングよく週刊東洋経済では特集を組んでおり、早速読んでみた。この特集でわかったことについては、自分なりに整理し世界経済危機とは何かをこのブログでも連載してみたい。

一ついえることは、日本がIMFの今年の経済見通しで成長率がマイナス2.6%で、イギリスについでのブービー、アメリカを1ポイントも下回っているのは、日本固有の問題があり、たまたま金融危機が引き金となって一挙に膿が噴出したものだということだ。

最大の要因は人口減少である。総人口の減少は2005年から始まったが、15~64歳の生産年齢人口の減少はその10年前の95年から始まっている。コアの部分の人口減少は15年近くにもなっているのである。

人口減少はボディーブローのように徐々に効いており、それが2002年以降の経済回復局面での実感なき好景気にもつながっていると思う。

日本の平均年齢についてこのブログでも取り上げたことがある(2008年8/1、8/20)。CIAのデータブックでは日本の平均年齢が43.8歳になっており、実質的には世界最高齢の国である。オイルショックの時も今回と同じように強烈なパンチを受けたが、当時の日本の平均年齢は30歳であり、何とか立ち上がることができた。今回は体力がなくなっており、10カウントを聞くようになるかもしれない。

国の平均年齢はマーケティングで用いるライフサイクル曲線がピッタリあてはまると思う。アフリカの国々の大半を占める10歳代では成長力が弱く、東南アジアなどの20歳代後半から成長軌道になり、ヨーロッパの国のような40歳手前から成熟期に入るというものである。

日本の43.8歳は成熟期の後半と考えていたのだが、これは誤りで既にライフサイクル曲線の衰退期に入っていると考えた方がよいと思う。

近代社会において、ライフサイクル曲線の衰退期に入った国はどこもなく、日本は未体験ゾーンに世界の先頭を切って入っているのだと思う。

世の中の価値観・セオリーはすべて右肩上がりの社会を前提なっていると思う。右肩下がりの時代にはこの価値観・セオリーが通用せず、新たなパラダイムの構築が必要である。

価値観の創造に政治の役割が大きいのだが、現実を見ていると嘆かわしい限りである。そうはいっても右肩下がりであろうと、楽しく幸せに生活を送る必要がある。政治にはあまり期待せず、一人一人パラダイムシフトを考えてゆく必要がある。

「クオリティ」という日科技連が発行している雑誌から執筆依頼が来ている。右肩下がりの時代のCSというテーマで、新たな提案をまとめるつもりである。

休日ということもあり長文になりすぎてしまった。ご容赦願いたい。

今晩は因縁のオーストラリアとの対戦である。多分明日のこの欄はオーストラリア戦の感想になるだろう。

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