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「医者に殺されない47の心得」(アスコム 近藤誠著)の中に、“呼ぼう”医学という言葉が登場してくる。予防という言葉を用いて、検診や予防接種を乱発する「予防医学」を皮肉って使っている言葉であるが、昨日のアンジェリーナ・ジョリーの乳房切除手術というニュースに接した時に、真っ先にこの言葉を想い出してしまった。

遺伝子検査の結果、発がんの可能性がある遺伝子変異が見つかり、削除に踏み切ったとのことである。診断した医師から、「このままでは発がんの可能性が“87%”ある」と言われ、手術を受けた現在は5%以下にまでリスクは減ったとしている。

おっぱいは女性らしさの象徴であり、乳がんに罹っても切除せずにそのまま残すという、「温存療法」が注目される中で、発がんしたわけでもないのに、切除を決断するというのには驚きだ。

“脅しのマーケティング”の典型例ではないだろうか。有名女優の告白により、今後乳がん“予防”に注目が集まるのは間違いあるまい。保険制度がどうなっているのかは分からないが、遺伝子検査と切除・再建という一連の工程で、莫大な市場が生まれることになるのだろう。有名女優を広告塔にした脅しのマーケティングの“成功例”になるのではないだろうか。

予防という名に借りた医療業界の脅しのマーケティングは、色々問題を起こしている。ワクチンを接種して重篤な障害を引き起こす事例は、ポリオから始まり、枚挙にいとまがない。最近では、鳴り物入りで導入された子宮けいがんワクチンでは、筋肉に異常をきたす事例が噴出し、とうとう被害者の会まで出来るようになってしまった。国会で無償化を訴え普及させた公明党の女性議員は、どのような感想を持っているのか聞きたいところだ。ちなみに、子宮けいがんワクチンで筋肉障害をおこしたのは、副作用ではなく“副反応”と呼ぶそうだ。また新しい言葉を一つ覚えた。

最近の酒場談議では、アホノミクスの事がよく話題になる。肯定派の意見の中には、「何もしないで、座して死を待つよりもまし」という意見も出てくる。危険性を訴え、こうすれば危機を回避できるという甘言を用意し、思う存分果実を収穫するというのが脅しのマーケティングの手口なのだろう。安倍内閣の高い支持率には、“脅しのマーケティング”の成果も見られるようだ。

大胆な金融緩和により長期金利は低く抑え込まれるはずが、4月以降乱高下を繰り返し、昨日は大幅な上昇になってしまった。慌てて日銀は2兆円という資金を繰り出し、ひとまずは抑え込んだ格好だ。これも“副反応”と呼ぶのだろうか。対症療法としてカンフル剤を注射したようなものであり、先行きの危うさを感じる。第一4半期のGDPの速報値が出たが、思わず眉に唾してしまう。
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