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サッカーくじは、先週の9日のブログでも指摘したように、キャリーオーバーが増えたことで過熱気味になり、とうとう販売システムがダウンしたようである。ビッグの売上は私の予想を超えて10億円になり、しかも又的中者が現れなかった。

キャリーオーバーが14億円を超え、今週の売上は15億円くらいになるかもしれない。確率的には5億円で1本あたることになっており、今週は一挙に3人位の6億長者が出現するのではないだろうか。

話が変わるが、最近「イノベーション」ということについて考える機会があった(宿題として与えられ、今もまだ続いているのだが)。安倍内閣の目玉政策の一つは「イノベーション25」である。
イノベーションとは技術革新のことを指す言葉だと思っていたのだが、調べてみると単なる技術革新ではないようである。

イノベーションという言葉に定義づけをし、スポットライトを当てたのは経済学者のシュンペーターである。1912年に書いた「経済発展の理論」において、資本主義の特質として、「既存の均衡状態を破壊する絶えざる企業家のイノベーションである」としている。

経済学では「均衡状態」ということを常に問題視してきた。シュンペーター以前の古典派経済学では、市場の最適配分が成し遂げられた状態のことを均衡状態と呼んだ。一方シュンペーターは、均衡状態を利子も利潤も生み出さない沈滞状況と考え、イノベーションが均衡状況を打破する唯一のものだとしているのである。

シュンペーターはイノベーションを5つに類型化している。①新商品、②新しい生産方法、③新しい販売先の開拓、④新しい仕入先の開拓、⑤新しい組織形態の5つである。

これらに共通しているのは、全てに新しいという言葉が冠されていることだ。今までのやり方を替えるということであり、そこには企業家精神(アントレブレナー)が不可分なものとして存在するのではないだろうか。現状を打破し、新しいものを創ろうとする意欲のないところにイノベーションは生まれない。

ヤマト運輸の宅急便市場の創造は、イノベーションの典型例だと思うのだがどうだろうか。

ところで、政府のイノベーション25の中間報告に「伊野部家の1日」というタイトルで、2025年の一家の生活を描いているが、科学技術の進歩が中心で、生き方・考え方の変化に乏しくどうも陳腐すぎる。便利さだけがイノベーションの成果ではないはずである。この項目については、もう少し書きたいことがある。近いうちに掲載する。

禁煙132時間。どこまで続くか。

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