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今朝は暖かい朝で、とうとうエアコンのスイッチに手を伸ばすことはなかった。今日は打ち合わせに出かけるので、色んなところのサクラの様子をチェックしようと思う。

今朝の日経の一面トップは、シャープが台湾のEMS大手に出資を仰ぐというものだ。EMSという言葉を初めて耳にしたのは、90年代の初めごろである。アメリカのマルコム・ボルドリッジ賞の受賞企業の中に、日系人の経営するEMSがあったからである。

自社ブランドを持たず、他社からの委託を受けて生産するということだから、いわば下請けのようなものである。ただし、普通の下請けは特定メーカーのモノだけを作るのだが、EMSはどんなメーカーのモノも作るので、隷属的な関係ではないという程度の認識だった。

自社ブランドを持たず、ひたすら下請けに徹するというのでは、そこそこの収益を上げることはできても、おのずと限界があり、それほど成長はしないものだと考えていた。

しかし、今回シャープに出資することになった鴻海精密工業の売り上げを見ると、11年12月期で9兆7千億円とのことである。この会社はiPhoneやiPadのほとんどを生産し、それ以外にも多くのメーカーのテレビやゲーム機などの生産を請け負っているとのことで、このような企業規模にまで成長したとされている。

亀山ブランドを誇示していたシャープの売り上げは3兆円にも届かず、自社ブランドを持たない下請けが3倍以上の規模にまでなっているのは驚きだ。“偉大なる下請け”の称号を贈りたいと思う。

記事の中では、「日本の電機大手がおっかなびっくりで数台しか買わない最新の製造装置を、数十台単位で買っていく」という日本の工作機械メーカーのコメントが紹介されている。韓国のサムスンなどにも共通することだが、“選択と集中”を徹底的に進めるとこれだけ成功するというお手本のような結果であると思う。

「モノづくり大国」の看板を下ろす時期が来たのではないだろうか。日本の電機メーカーはアップルのように自社に工場を持たないスタイルに転換するしか道はなさそうだが…
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