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プロ野球が開幕し、球場の小さい仙台を除くといずれも3万人以上の観客を集め、集客という点からは上々の滑り出しのように見える。一方サッカーの方は開幕して4週目を迎えたが、昨日の入りは最も多い浦和のホームで2万5千人余り、1万人を割り込む試合が4試合もあった。

J1の9試合で13万人に対して、プロ野球はもう少しで20万人に届く19万7千人と、集客という点でプロ野球の圧勝である。昨日は、“爆弾低気圧”の影響で強風が吹き荒れ、屋外スタジアムのサッカー観戦には辛い気象条件ということもあるのだろう。プロ野球の方は6試合中5試合がドーム球場であり、天気の影響を受けなかったことも幸いしたと思う。

数年前には、浦和や新潟で4万人を超える観客を集め、9試合で20万人を超えたこともあるだけに、サッカー人気(Jリーグ人気?)の凋落が気になるところだ。

Jリーグでもう一つ気になるのは、古豪の出足の躓きだ。Jリーグは発足して20年になるが、発足メンバーで一度も2部に転落したことがないチームは4チームある。ガンバと鹿島と名古屋と横浜だ。そのうち、ガンバと鹿島は未勝利で引き分けが1つあるのみ、マリノスも同じく未勝利で引き分けが2つあるため勝ち点で1上回っているだけと、開幕ダッシュに失敗している。

これまでも、前年に活躍し期待されたチームが2部に転落したことは何度もある。ほんのちょっとした躓きをきっかけに、歯車が逆回転を始めると止める事が出来ずに、ずるずると敗戦を重ね転落するというパターンが多いように思う。

今年苦戦している3チームに共通しているのは、監督が交替したことである。ガンバなどはACLの不振もあって、すでに新監督も解任して2人目の監督が就任するありさまだ。監督によりチーム戦術が変わるのがサッカーの世界であり、野球以上に監督の存在が大きいと思う。

監督とチームとの相性が良ければいいのだが、反対に転ぶと大きなマイナスになる。セリエAのインテルでも、新監督の戦術がチームにマッチせず、今シーズンのスタートに連敗を重ね、チャンピオンリーグへの出場が絶望的になっている。

3チームのうち、どこか一つはこのままズルズル波に乗れず転落しそうな気がするのだが、そうなるとJリーグの人気はますます落ちるのではないだろうか。気がかりなシーズン序盤だ。

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