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経済産業省は所管する競輪とオートレースの新しい車券を発売できるように、法案の改定を今国会に提出するという記事がスポーツ新聞に小さく載っていました。公営ギャンブルは軒並み売上減少に悩まされており、中央競馬はピーク時に4兆円の売上があったものが、3兆円を切るようになっており、地方競馬も廃止に追い込まれる所が数多く出現しています。競輪やオートレースはピークの半分以下にまで落ち込み、その打開策として今回の法案改正になったようです。相変わらず話題造り先行型だなという感想を持ちました。

報道によると、新たな車券は重勝式と呼ばれるもので、中央競馬でも昭和20年代に発売されていた形式が導入されるようです。何レースかの1着をあてるもので、アメリカではピック・セブンとかピック・シックスと呼ばれて、6~7レースをまとめたものが発売されており、当たることは至難の技に近く、びっくりするような配当が飛び出しています。

主催者は、高額配当を煽り立て、売り上げ増を狙っているようですが、そう上手く行くでしょうか。今回の改正では、最高200万倍までを上限とするようです(1枚100円で2億円になります)。現実には1日の開催で1億円を切ることがたびたび起こっています。10年ほど前に、笠松競馬場で150万円の配当が飛び出したことがあります、当時の最高配当だったのでスポーツ新聞では大きく取り上げられました。1000円分買った人は1500万円の配当を手にしたのかと興味を持って読んでいたのですが、1000円買っていても150万円の配当しかえられなかったのです。テラ銭として25%を主催者の取り分となりますが、そのレースの売上は200万円でしかなかったのです。売上が倍増し、全ての人が重勝式を買って初めて2億円の配当が可能となります。

サッカーくじのTOTOも、ご多分に漏れず不振にあえいでいます。そこで昨年の秋から新しい方式を導入しました。コンピューターでランダムに勝敗を選んだくじを買うというものです。最高6億円の配当が出るというものですが、1回の販売金額は2000万円程度で、昨年の最終節でようやく的中者が出、2億数千万円の配当が支払われました。せっかく話題になるようなくじを発売したのに的中者が出ず、主催者はあわてていたと思います。TOTOの魅力は勝敗を予想しする点にあるのですが、いくら高額配当が出るといってもランダムに選ばれるというのはサッカーフアンの支持を得なかったのでしょう。

公営ギャンブル売上低迷の要因は、もっと違うところにあり、話題を提供するだけでは瞬間的なカンフル剤にはなるでしょうが、再び上昇軌道に乗ることはなく、廃止に追い込まれるところがすぐに出てくると思います。特にオートレースは5年持たないのではないかと思います。低迷を潜り抜けて再生を果たした代表事例として、旭山動物園や黒川温泉の事例があります。共通しているのは、いずれもピークを経験し、低迷を続けた中で地道な取り組みをし、長い年月をかけてようやく再生にこぎつけています。発想の転換をし、地道な努力が必要です。そうはいってもオートレースにはもう時間がないのかもしれませんが。
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